2020年台後半の有人月面着陸や継続した月面探査活動などを目指す「アルテミス計画」においても重要視される、宇宙での通信環境構築に一歩前進しました。詳細は以下から。
KDDIのプレスリリースによると、同社は2023年12月7日に月面を想定した環境で基地局アンテナを設置する実証実験に成功したそうです。
これは宇宙用作業ロボットの研究開発を行う「GITAI USA Inc.」と共同で行われたもの。
両社はまず、ロボットのみで設置ができる基地局の支柱やアンテナを新たに試作し、月面模擬環境に支柱を設置。
そこへ無人の探査車がアンテナを運び、アーム型ロボットが支柱頭頂部に設置した後にケーブルを接続したところ、通電に成功したとのことです。
作業の様子は以下の動画でも確認できます。(3分7秒~5分29秒まで)
今まで有人での設置が前提となっていた基地局設置を、ロボットのみで行えたということで地球上での環境整備にも役立てられそうな今回の実証結果。
KDDIは「本実証の成果と、地上でのモバイルネットワークインフラの構築に関する知見を最大限活用し、お客さまへ高品質な通信サービスを提供することで、アルテミス計画に貢献していく」としています。
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