iPhone SE(第4世代)の価格や発売に影響か、有機EL製造の中国BOEがサムスンの特許侵害


ここまで曲折あったものの、ついに「iPhone SE(第4世代)」のディスプレイにおいて最多の受注を獲得するなど成長目覚ましかったBOEでしたが、今度は大きくブレーキがかかりそうです。詳細は以下から。

海外メディアの報道によると、米国際貿易委員会(ITC)が「BOEが3件、米国内の輸入・卸業者が4件、Samsung Displayの特許を侵害した」とする判決を下したそうです。

ただし、同時にSamsungが出していた「特許侵害品の米国輸入・販売禁止処分」の申請は米国内の産業に影響しないため、却下されたとのこと。

そのため現在BOEが製造を進めているiPhone SE(第4世代)向けのディスプレイなどは現状問題なく出荷できますが、最終判決は来年3月に出される見込みのため、状況が変わる可能性は依然として残っています。

なお、BOEはiPhone SE(第4世代)の部品供給において、唯一Appleの「有機ELパネル1枚25ドル」という要求に応えていたメーカーなため、最悪の場合『廉価版iPhoneの高価格化』や発売延期などもありえます。

また、SamsungやLGに比べ技術力が劣るのは明白でありながらも、BOEが今まで重用されていたのは価格競争に繋げる狙いがあったと考えるのが自然なため、今後Appleの戦略に影響するのかどうかも気になるところです。

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