悲願のプラチナバンドを用いた通信サービスを6月27日に開始した楽天モバイル。
その整備状況は一体どうなっているのかを問い合わせてみました。詳細は以下から。
◆プラチナバンドの整備は「順調に進んでいる」
Buzzap!編集部:
御社がプラチナバンドでの通信サービスを提供して半年近くになりますが、現時点で基地局は何局程度あるのでしょうか。具体的な数を開示できない場合、開始当初に各所で報じられた「世田谷区の1局」のみかどうかだけでもお教えいただけますでしょうか。
楽天モバイル:
具体的な基地局数については開示しておりません。残されたカバレッジホールを優先して自社基地局によるプラチナバンドの展開を順次拡大しています。
また、並行して共用基地局の帯域幅拡張整備により地下鉄の通信品質の改善や、衛星通信との干渉調整条件緩和による出力アップやソフトウェア・アップグレードに伴い、関東地方における楽天回線5G(Sub6)エリアを2.1倍にまで拡大するなど、様々な施策を通して通信品質の向上を目指しております。
Buzzap!編集部:
御社のプラチナバンド基地局は「サービス開始から10年で10661局」つまり単純計算で年間1000局を開設する計画ですが、滞りなく進んでいるのかどうかもお教えいただけると幸いです。
楽天モバイル:
総務省に提出した認定計画より前倒しで2024年6月27日より商用開始しており、順調に進んでおります。
Buzzap!編集部:
ありがとうございました。
◆そもそも大手各社ほど整備されるわけではない
なお、楽天モバイルのプラチナバンドの帯域幅は3MHzと非常に狭く、高速通信よりも通話・通信できるエリアを広げることを目的としたもの。
しかし10年後の人口カバー率は83.2%にとどまる予定です。
ちなみに同社がKDDIから借りている800MHz帯の4Gは2014年時点で人口カバー率99%を達成済み。つまり、楽天モバイルのプラチナバンド基地局が大手各社のように整備される予定はないわけです。
プラチナバンドを掲げて「つながりやすさ最強へ」をうたう楽天モバイル。auのネットワークに頼ることなく、つながりやすさをユーザーが実感できるようになる日は訪れるのでしょうか。
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