【要注意】楽天モバイルで使えるのは「ごく一部のau回線だけ」、その実態を分かりやすくまとめてみた


先日Buzzap!で「auがエリア2.8倍、通信速度3倍に強化した5Gネットワークを楽天モバイルでは利用できない」とお伝えしたところ『知らなかった』という反響があったため、楽天で使えるau回線について改めてまとめてみました。詳細は以下から。

◆広いエリアと高速通信を実現するauのネットワーク、その全体像は?
まず確認しておきたいのが、auが携帯電話サービスを提供するために用いている電波の周波数帯。

広範な「面」でエリアをカバーするために建物の中でも電波が届きやすい「プラチナバンド」こと700MHz/800MHz帯に加えて、比較的電波が届きやすい1.5GHz/1.7GHz/2.1GHz/2.3GHz/2.5GHz帯を組み合わせています。

一方、通信量が爆発的に増える駅や商業施設などの人口密集地は電波が届きにくい代わりに高速・大容量な3.5GHz/3.7GHz/4.0GHz/28GHz帯を用いた「点」でエリアを展開。この2つが両輪となって、auの通信サービスは提供されているわけです。

そして今回エリアが一気に拡大した5Gはとにかく高速、大容量通信が特長。4Gを圧倒的に上回る通信速度に加えて、動画などデータ量の大きなコンテンツを快適に楽しむことができます

また、auでは複数の周波数帯を1つに束ねることでより高速・大容量通信を実現する「キャリアアグリゲーション(CA)」を用いることでプラチナバンドで通信を安定させつつ、ほかの周波数帯も使って速度を上げることも可能。

その結果、一部ではあるもののauは5Gで一般的な光通信サービスをも上回る、下り最大4.9Gbpsもの超高速通信を実現しています。

◆楽天モバイルで使えるau回線は、あくまでほんの一部です
その上で、改めて振り返っておきたいのが楽天モバイルが利用できるau回線。KDDIのローミング情報ページなどによると、あくまで「800MHz帯の4Gのみ」です。

先ほどの図を用いると、あくまでほんの一部であることが分かります。

auが「面」でエリアを構築するために用いている周波数帯の一部、しかも4Gのみを利用しているにとどまる楽天モバイル。

しかしながら「auのプラチナバンドを使っていること」「人口カバー率」をアピールするのみのため、冒頭で述べたようなau回線すべてが使えるかのように勘違いしてしまうユーザーが出てくるのも無理からぬことかもしれません。

◆プラチナバンドは万能ではありません
また、ここで1つはっきりさせておきたいのが「auのプラチナバンドだけ使っても、必ずしもつながりやすさや速度が改善するわけではない」という点。

昨年Buzzap!編集部で行った速度調査では、楽天本社から最も近いターミナル駅・東急田園都市線の渋谷駅で楽天モバイルの通信速度が1桁台なのに対して、auは数十Mbps~100Mbps以上を叩き出す圧倒的な差となりました。


測定したのは通勤ラッシュも落ち着いた平日水曜日の22時台。当時楽天モバイルは渋谷駅でauのプラチナバンドを利用していましたが、全く比べものにならない結果です。


ターミナル駅や商業施設のような通信量が爆増するスポットでは、電波が飛びすぎて基地局同士の干渉が起きやすいプラチナバンドはエリア整備に向かず、さまざまな周波数帯を利用したカバーエリアの小さな基地局をきめ細かく配置した上でキャリアアグリゲーションを活用するのが定石です。

つまりauのプラチナバンドが使えるからといって、楽天モバイルユーザーがいつもauユーザーのように快適な通信を期待できるとは限らないことを、上記の測定結果が証明したことになります。

今後楽天自身が700MHz帯を整備しても、結局「快適に通信できるようにするためには、きめ細やかな基地局の整備」が必要という結論に行き着くことに変わりはないだけに、プラチナバンドが万能の願望機であるかのように宣伝するのも考えものではないでしょうか。

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