「Androidより処理能力もエネルギー効率も高い」
そんなiPhoneのアドバンテージが、ついに崩れ去るかもしれません。詳細は以下から。
◆iPhone 17 Proへの2nmプロセス採用を見送りへ
海外メディアの報道によると、AppleがiPhone 17 ProおよびiPhone 17 Pro Maxのプロセッサに2nmプロセスを採用しない方針を固めたそうです。
これはTSMCが試作を始めた2nmプロセスの歩留まりが60%(不良品率40%)と芳しくなく、シリコンウエハ1枚あたりのコストが30000ドル近くと非常に高いことを懸念したもの。
分かりやすく言うと、iPhone 17 Proに搭載される「Apple A19 Pro」はApple A18 Proと大して変わらない性能となります。
◆Androidスマホの処理能力「iPhoneに迫るレベル」に
一方で未発売の最新スマホや半導体事情に精通し、確度の高い情報をリークすることでも知られるDigital Chat Station(DCS)氏によると、今年秋に投入されるSnapdragon 8 Elite 2やDimensity 9500のシングルコア性能がiPhoneに迫る伸びを見せるとのこと。
具体的にはベンチマークアプリ「GeekBench 6」で4000が見えてくるスコアを獲得するとしており、背景にはTSMCの最新3nmプロセス「N3P」で製造されることや機械学習などに効果があるSME命令をサポートすることが挙げられています。
ちなみにSnapdragon 8 Eliteを搭載したXiaomi 15のシングルコアスコアは3126。4000に迫るのがどれだけすごいのかが分かるかもしれません。
Apple A18 ProやSnapdragon 8 Elite、Dimensity 9400などが採用する3nmプロセス「N3E」と比較してクロック数が15~20%向上する一方、消費電力は30~40%削減されるTSMCの2nmプロセス。
iPhone 17 Proで再びAndroidスマホを大きく引き離すことが期待されていましたが、iPhone 18 Proまでおあずけとなってしまいそうです。
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