最新フラッグシップGalaxyのレビューをさっそくお届けします。
本体サイズそのままに大画面化を果たしたほか、薄型化・軽量化も実現。さらに従来と一線を画したAIも備えた次世代感あるモデルに仕上がっています。詳細は以下から。
◆最強の処理能力と放熱、驚異の頑丈さを実現
これがGalaxy S25 Ultra本体。6.8→6.9インチに大型化した、最大輝度2600nitのWQHD+(3120×1440)有機ELディスプレイを搭載しています。
滑らかに表示できる1~120Hz可変リフレッシュレートに加えて、ブルーライトをカットする目の保護モード、どこでも自然な色で見えるようになる色調の最適化など、ディスプレイに強みを持つGalaxyらしいこだわりも。
5000mAhのバッテリーと12GBのメモリ、256GB~最大1TBのストレージ、そして現状Android最強の「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」プロセッサを搭載。処理能力が前機種比で飛躍的に強化されたほか、ベイパーチャンバーの大型化で放熱性能も40%向上しています。
NPU(AI処理):40%
CPU:37%
GPU:30%
レイトレーシング:40%
最新OS「One UI 7」では買ったときの電池持ちを末永く維持できるようにする「バッテリーを保護」時の最大充電量を80~95%までの間で設定できるようになっています。
触ってみたところはこんな感じ。基本的な操作感は従来通りですが、薄型軽量化によって手に収まりやすいのは大きなメリット。もちろんAIの処理がかかわるところは高速化しており、従来より快適に使うことができそうです。
改良されたチタン構造とさらに強靱になったCorning社の「Gorilla Armor 2」により、前機種比29%割れにくいという驚異の耐久性を実現。S24 Ultraでもかなりの強度だったため、もはやカバーを使う必要もないかもしれません。
向かって左側には何もなく、右側に音量とカメラやアプリ呼び出し機能を割り当てることもできる電源(サイド)ボタンが備えられた配置は従来通りです。
天面
底面にはSペンやUSB Type-C端子、SIMカードスロットが配置されている点も変わりありません。
天面と底面にはステレオスピーカーが搭載されており、立体音響技術「ドルビーアトモス」で臨場感あるサウンドを楽しめるのも同じ。
シニアにうれしい会話を聞き取りやすくする機能や、楽天カードマンのCMが突然襲来した時でも安心の音量を均一化する機能もあります。
◆サイズ感そのままで大画面化、薄型化、軽量化
従来を大きく上回る極薄ベゼルに生まれ変わったGalaxy S25 Ultra。フレームはS24 Ultraまでの角張った形から丸みのあるフォルムへ刷新されました。
本体サイズは163×78×8.2mm。編集部員のGalaxy S23 Ultra(6.8インチ、163.4×78.1×8.9mm)と比較したところ、大画面にもかかわらずS25 Ultraの方がコンパクトになっているのがわかります。
従来比で0.4mm薄くなり、233gから218gへと軽量化されたことで女性の手でも扱いやすくなりました。
角が丸くなったことで持ちやすくポケットへの収まりも良くなっているほか、チタンボディの質感も見た目、触り心地ともに良好です。
Galaxy S23 Ultraを発売当初から使っており、S24 Ultraを試した際は差を感じられなかった編集部員。しかし今回は重心のバランスが絶妙なこともあってか薄さや軽さが持った瞬間わかるほどで、純粋に驚かされました。
◆カメラの進化は控えめ、夜景動画の強化も
背面カメラは2億画素メイン、5000万画素超広角、5000万画素望遠(5倍)、1000万画素望遠(3倍)の4眼構成で、前面カメラは1200万画素。ハードウェアが刷新されたのは1200万画素→5000万画素になった超広角カメラのみです。
0.6倍の超広角撮影は前機種比で4倍高精細になったほか、より少ないノイズで撮影が楽しめるとのこと。光学ズームはピクセルビニングを用いたものを含めて2倍、3倍、5倍、10倍で変わりありません。
最大100倍のデジタルズームが使えるのも同じです。
強化されたのは夜景を動画で撮れるナイトグラフィービデオ。ダイナミックレンジが4倍広い10bit HDR動画の撮影をサポートしたほか、二重解析ノイズ除去、動きを判別する「カスタムSTF」などを新たに搭載。暗くてもブレの少ない鮮やかな動画を撮影できるようになりました。
画質設定やシーン別の最適化など好評だった各種機能を引き継いだのはもちろん、F値をデジタル調整することで、ぼけ感を自在かつ手軽に調整できる「バーチャルアパーチャー」機能も新たに備えられています。
◆Sペンの機能は犠牲に
専用スタイラス「Sペン」を引き続き採用しているGalaxy S25 Ultra。
しかしSペンからBluetoothが削除され、メモを書く、絵を描くなどの機能は従来通り使うことができるものの、画面から離しているとボタンが反応しなくなってしまいました。
分かりやすく言うとSペンエアアクションが削除されてしまいました。カメラのリモートシャッター機能も使えなくなってしまったため、残念に思うユーザーも多いのではないでしょうか。
◆大幅進化したGalaxy AI
Snapdragon 8 Elite for Galaxyを搭載したことで新たなステージへと進んだ「Galaxy AI」。通話時のリアルタイム通訳はもはや当たり前です。
文字起こしやウェブページの要約機能など、従来機能も処理速度や精度向上しています。
新たに追加された「オーディオ消しゴム」。Google Pixelシリーズでも同様の機能がありましたが、後だしの悪印象を覆すほどの能力を見せつけてくれました。その実力はこちらの記事で見ることができます。
さらに業界で初めてカレンダーやブラウザ、メッセージなど複数のアプリをまたぐ処理を実現したほか、生活パターンや好みをAIが分析してユーザーに必要な情報を自動でまとめてくれる「Now Brief」を新たに実装。詳しくは別の記事で解説しています。
基本的にクラウドを介さず端末単体で完結するため、AI処理も速いGalaxy S25 Ultra。一部機能ではクラウドとの通信が行われますが、個人データを絶対に漏らしたくないユーザーは「デバイスのみで処理」という選択も可能です。
◆カラバリは過去最多、価格はやや値上げ
カラーはキャリア版だと「チタニウム シルバーブルー」「チタニウム ブラック」の2色ですが、SIMフリー版は以下の全7色に。全体的に暗めの色合いしかなかった前機種とは対象的です。
・チタニウム シルバーブルー
・チタニウム ブラック
・チタニウム グレー
・チタニウム ホワイトシルバー
・チタニウム ジェットブラック(オンラインショップ限定)
・チタニウム ジェードグリーン(オンラインショップ限定)
・チタニウム ピンクゴールド(オンラインショップ限定)
SIMフリー版の本体価格は19万9800円から。256GBモデルは1万円、1TBモデルは2万円ほど値上がりしています。
256GB:19万9800円
512GB:21万7800円
1TB:25万3800円
なお、以下の記事ではGalaxy S23 Ultraを愛用している編集部員の辛口評価を掲載。機種変更を考えているのであれば、参考になるかもしれません。
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