今や世界的な問題となっている電話やショートメッセージを用いた詐欺対策に、Googleが本腰を入れます。詳細は以下から。
◆詐欺電話やメッセージに対応できる機能をGoogleが実装へ
Google公式セキュリティブログによると、同社は新たに2つの詐欺検出機能を実用化したそうです。
これは有害な着信やメッセージからユーザーを保護することを目的としたもの。
近年は最初は無害なものの、徐々に被害者を操って機密データを共有させる「会話型テキスト詐欺」が流行しており、GoogleはAIを用いて会話やメッセージをリアルタイムで分析。危険と判断した途端に通話を切るよう提案します。
SMSやMMS、RCSといったGoogleメッセージで疑わしいパターンを検出した時にも有効。ユーザーはメッセージを拒否するか、送信者を報告してブロックするかを選択できるようになります。
◆Pixelシリーズで先行テストも
なお、Googleは2024年末から詐欺電話防止機能のベータテストをアメリカの一部Pixelユーザー向けに実施。
通話中にAIが危険と判断した場合、スマホが震えて「詐欺の可能性がある」と音声で知らせてくれるなど、利便性を追求した一方でユーザーのプライバシー保護のため
・連絡先との通話には適用されない
・通話の開始時、通話中に検出機能がオンになっていることを双方に通知する
・任意のタイミングでオフにできる
などの機能を実装したほか、デバイス上ですべてを処理しているとのこと。
残念ながら現時点ではGoogleメッセージでの詐欺検出機能がアメリカ、イギリス、カナダ向けに英語版でリリースされたのみですが、今後順次拡大するとしています。
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