「タブレットを欲しがっている孫のために買ってしまった」などの惨劇が起きてしまわないといいのですが……詳細は以下から。
まず見てもらいたいのが先日発表されたaiwaブランドの新型タブレット「aiwa tab AB10L-2」。10.1インチWUXGA(1920×1200)液晶ディスプレイを搭載していますが、発色が良くて視野角の広いIPSパネルではないようです。
Android 13に4GBメモリ、64GBストレージ、USB Type-C端子、5GHz対応Wi-Fiなど、エントリーモデルとはいえ、足回りは悪くないように思えます。
GPSやGLONASSなど多様な測位システムに対応したほか……
ドコモ、au、ソフトバンクのプラチナバンドをサポートしたSIMフリーモデルなので、カーナビとしても活躍できます。
これだけ聞くと「意外と悪くないのでは?」と思ってしまうaiwa tab AB10L-2ですが、問題なのが処理能力。6年前にリリースされたエントリー向けプロセッサ「MT8766」を備えた超型落ち性能で、AnTuTuベンチマークスコアもわずか8万程度にとどまります。
なお、aiwa tab AB10L-2の本体価格は2万7800円。より高性能なタブレットが1万円程度で販売されている昨今、かなり強気です。
なまじ高解像度なディスプレイを備えたことで、より処理が重くなっていることを考えるとWEBサイト閲覧や動画サイト視聴ならともかくゲームなどは壊滅的とみられるため、公式サイトがうたう「多目的に使える」「使いみち自由」は無理がある気がしてなりません。
「AMステレオ対応」「メーカー各社が重低音を売りにする中、あえて中高音を強調する高音質化技術も搭載」「5.1chのドルビーサラウンド対応モデル」といったユニークなミニコンポや、当時希少だったステレオスピーカー付きの14インチテレビなど、面白い製品を魅力的な価格で提供していたaiwa。
今ブランドを利用しているのは複雑な経緯を経て立ち上げられた別法人ですが、当時を知っている消費者が今のaiwaを見ると、どのような気持ちになるかは想像に難くありません。
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