昨年ソニーがXperia 1 Vに搭載した世界初の「2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー」
積層構造によって従来より光を多く取り込める次世代のセンサーで、暗所撮影性能が高いことからiPhone 15にも採用されていますが、Samsungが対抗に乗り出すようです。詳細は以下から。
スマホ関連のリーク情報で多数の実績あるDigital Chat Station氏によると、Samsungが新たなイメージセンサー「S5KHP9」の開発に取り組んでいるそうです。
これは同社のイメージセンサー「ISOCELL」シリーズの技術仕様から確認できたもの。
現行のISOCELL HP1~HP3までと同じ2億画素で、メインカメラにもサブカメラにも使えるほか『かなり優れた性能になる』とされています。
「ISOCELL HP9」として製品化される見通しの新型センサー。積層型CMOSイメージセンサーの普及状況を踏まえると、次期フラッグシップスマホ「Galaxy S25 Ultra」向けに開発されている可能性も十分に考えられます。
なお、Samsung製センサーの評価は決して高くなく、最新のGalaxy S24 Ultraすら「DXOMARK」のカメラ画質ランキングで20位に。より上位のスマホはほとんどソニーのセンサーを採用しており、その差は歴然です。
どれほどカメラの画質が向上するのか、そしてそれは一体どのようなアプローチで実現するのか……などなど、まだまだ不透明な部分が多いISOCELL HP9。
イメージセンサー事業において画質、シェア、最新技術すべてでソニーの後塵を拝しているSamsungが巻き返しを図る切り札となりうるのかどうかが気になるところです。
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