先日お届けした新宿編、渋谷編に続いて、最も高速に通信できるのはどのキャリアなのかを日本人にも外国人観光客にも人気の銀座で測定してみました。
39度のとろけそうな酷暑の中、またしても各社の整備状況の違いが明確に現れてしまいました。詳細は以下から。
◆東急プラザ前
東京メトロの銀座駅から上がったところ、東急プラザの前に出た編集部員たち。
不二家数寄屋橋店や今年完成予定のGinza Sony Parkそばで、さっそく各社の通信速度をチェックしてみました。
計測に使ったのは「iPhone 15 Plus」で左からau、ドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルの順番。いずれもメインブランドの使い放題プランを契約しています。
また、あくまで実際の利用感に基づいた評価を下す必要があるため「アンテナピクトこそ5Gと表示されているものの、実際に通信すると4Gだった」というケースでも、その測定結果を採用しています。
最大626.5Mbpsを叩き出したauが、2位のソフトバンク(平均100Mbps程度)に大差を付けて圧勝。ドコモや楽天モバイルはソフトバンクの半分前後で奮わない結果となりました。
◆時計塔、三越前交差点
少し進んで銀座のランドマーク、セイコーハウス時計塔前へ。
三越もあり、銀座の中でもとりわけにぎわう地点。なお、夏本番を前にして外気温39度を記録しており、立っているだけで汗が噴き出し身の危険を感じるほどの暑さでした。
安定して高速なauが1位に立ち、最大314.9Mbpsを出したものの平均値が大きく落ちこんだソフトバンクが2位に。
特筆すべきは最低2.3Mbpsにまで落ち込んでしまったドコモ。平均でこそ上回ったものの、3回中2回も「楽天より低速」という結果になりました。
◆銀座駅地下通路
あまりの暑さにiPhone 15 Plusがアッチアチになってしまい、屋外での計測が困難になったため地下に移動。外の暑さを嫌ってか、地下街を行き来する人たちも数多く見受けられました。
丸の内線、銀座線、日比谷線、有楽町線から天候を気にせず地下を通って多くの施設にアクセスできる銀座。なんだかシュールな展示物が飾られていました。
そんな中、エアコンで涼みながら計測してみるとauが最大623.1Mbps(平均526.6Mbps)の圧倒的な通信速度を記録。
ドコモとソフトバンクは平均152Mbpsで同率2位に。楽天モバイルは2回連続で1~2Mbpsに落ち込み、完全に一人負けしています。
◆auの独壇場となった銀座
日本人、外国人問わず多くの人々が訪れることで知られる銀座。屋外の人気スポットのみならず、暑い夏や寒い冬、悪天候の日に多用する地下街でも快適に通信できたauのネットワークは最も整備が進んでいると考えて良いと思われます。
今回の結果を元に各社の特徴をざっくり比べてみると以下のように。地上ではパケ止まり、地下では3G並みの低速・パケ止まりのダブルパンチに苦しめられた楽天モバイルは、整備が追い付いていないと判断せざるを得ません。
・au
地上、地下問わず超高速通信を実現できている
・ドコモ
人が多い場所では奮わず、やや整備が追いついていない印象
・ソフトバンク
安定しているものの、auに大差を付けられている
・楽天モバイル
場所を問わずパケ止まりが頻発してストレス
・東急プラザ前
au:509.0、626.5、95.5Mbps
ドコモ:38.3、43.9、113.8Mbps
ソフバン:146.2、115.1、45.1Mbps
楽天:83.8、24.3、37.3Mbps(パケ止まり2回)
・時計塔、三越前
au:45.1、217.5、234.8Mbps
ドコモ:2.3、119.8、12.5Mbps
ソフバン:25.6、47.2、314.9Mbps
楽天:22.5、38.8、27.5Mbps(パケ止まり2回)
・銀座駅地下通路
au:623.1、374.4、582.5Mbps
ドコモ:166.7、195.6、94.6Mbps
ソフバン:177.2、183.0、95.8Mbps
楽天:2.36、10.2、1.17Mbps(パケ止まり2回)
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