かつてウィルコムが各種通信モジュールを内蔵することで、あらゆる機器をPHS対応にできる「W-SIM」を推進していましたが、さらにその上をゆく「3G SD」が本日国内初登場となったため、さっそくレビューをお届けします。
「CEATEC JAPAN 2013」のHuaweiブースに本日から展示されたSDカードサイズの3G通信モジュール「3G SD(UltraStick)」。一見ごく普通のSDメモリカードですが、本体右側にnano SIMカードを挿入するスロットがあります。
対応する通信形式は下り最大21Mbps、上り最大5.76MbpsのHSPA+。2.1GHz帯に対応しているため、国内ではNTTドコモまたはソフトバンクモバイル回線向けとなります。
NTTドコモ端末の3G通信モジュール(右)と並べてみたところ。3G SDはアンテナ内蔵であるのに対し、右側のモジュールは別途アンテナが必要であるため、大きさの違いは顕著です。
あくまで開発途中のモデルですが、SDカードスロットに挿入するだけでタブレットやパソコンが手軽にモバイル通信に対応できるというのは驚異的。ウィルコムが2005年に発表した「W-SIM」で成し遂げたかったことが、よりハードルが低い形で実現できるわけです。
なお、Huaweiのスタッフによると、3GだけでなくLTEへの対応も視野に入れているとのことで、さらなる技術開発が期待されます。
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