Photo by David Simmonds
きれい好きで毎日掃除をしていれば健康にも良さそうに感じます。でも、掃除機を使い過ぎると逆に健康に悪影響をおよぼす可能性もあります。
オーストラリアの科学者グループによると、掃除機を使って室内を掃除すると、塵や細菌、カビなどの非常に小さな粒子を巻き上げてしまい、それらを吸い込むことでアレルギーを発症させ、場合によっては致命的な細菌を空気中に巻き上げてしまう可能性があるとのこと。
クイーンズランド大学とカナダのケベック州のラヴァル大学の共同研究によると、掃除機内のホコリから耐性菌や乳児ボツリヌス症を引き起こすボツリヌス菌の芽胞が発見されました。研究チームによると
「室内のホコリは乳児突然死と関連があるとされる乳児ボツリヌス症を運搬する役割を果たしている。掃除機をカーペットや家具にかけることによって、致命的な細菌やカビの微粒子をエアロゾル上に空気中にばらまいてしまうことになる」
また、それ以外にも空気中に巻き上げられたホコリが人によっては喘息や鼻炎などのアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
主任研究者である生物学者のLuke Knibbs博士は、細菌は室内のホコリを判断する際に過小評価されているが、喘息を始めとしたアレルギー症状や感染症を評価する際には特に未知の病原菌の住処として注意を払うべきだとしています。
研究チームは21の様々な年代、クオリティの掃除機を、ホースを清潔な状態にした上で使用して実験を行っており、空気中の細菌を含む微粒子はペットや他の動物ではなく、間違いなく掃除機を通じて巻き上げられたものだとのこと。
これにより、掃除機の使用がこれまで医学的に説明できていない病原体の感染源としての可能性が高まったとしています。
掃除をする時には換気が大切とは言われていましたが、喉を痛めるくらいでは済まない可能性もあるということになります。これからの乾燥する季節、寒いかもしれませんがしっかり窓を開け、ホコリを吸い込まないようにしたほうがよさそうです。
Vacuuming could aggravate allergies Mail Online
(Photo by David Simmonds)
売り上げランキング: 4,444
・関連記事
砂糖は規制すべき現代の最も危険なドラッグであるとの警告 BUZZAP!(バザップ!)
健康食品には副作用があり、薬の効き目を低下させることが明らかに BUZZAP!(バザップ!)
AVの視聴は性差別的な男性の傾向をさらに増幅することが明らかに BUZZAP!(バザップ!)
ビル・ゲイツも全力支援、完全植物性の人工タマゴがアメリカのスーパーで販売開始 BUZZAP!(バザップ!)