Appleと台頭する中国メーカーとの間で板挟みとなり、スマホ事業が落ち込みを見せているSamsungが、さらなる苦境に立たされていることが明らかになりました。詳細は以下の通り。
Apple lures Samsung's tech experts
韓国メディアの報道によると、Appleが現在、電気信号や視覚処理管理に携わるSamsungの技術者に対して、ヘッドハンティング攻勢を仕掛けているそうです。
さらにBMWや大手自動車メーカーに対してバッテリーの供給実績があるグループ企業・サムスンSDIの技術者もターゲットにされているとのことで、具体的な数は明かされていないものの、相当数の技術者がアメリカへ渡ったとされています。
なお、このような引き抜き攻勢の背景には、Appleがスマホなどに続く新規事業として本格参入を狙う、電気自動車部門の開発陣を拡充する目的があるとみられており、関連特許が少ない同社にとって、バッテリーに携わる技術者は必要不可欠の存在。
しかしSamsungにとっても、今後盛り上がりが期待される電気自動車産業への部品供給は生命線であるため、技術者の引き抜きは主力のスマホ事業低迷と相まって「泣きっ面に蜂」状態なわけです。
スマホのデザインをめぐって泥沼の法廷闘争を繰り広げたAppleとSamsung。今度は技術者を巡るバトルが繰り広げられることになりそうです。
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