高速通信を使い放題になるというアドバンテージがあるものの、高い周波数帯(2.5GHz)を用いているため、建物の中などに弱いWiMAX 2+やAXGP。
そんな中、「WiMAX 2+」を提供するUQコミュニケーションズが新たなアプローチでエリア拡大を図ることが明らかになりました。詳細は以下から。
UQコミュニケーションズのプレスリリースによると、同社は自宅におけるWiMAX 2+の電波改善ツールとして、2016年内(予定)に「UQフェムトセル」の無料提供を開始するそうです。
UQフェムトセルは初期費用・工事費無料、月額料金無料(ただし電気料金のみユーザー負担)、最低利用期間無しで、家庭内に小規模なWiMAX 2+の基地局を設置できるというもの。
出先ではWiMAX 2+基地局、自宅ではUQフェムトセルに接続するようになります。
提供される機種は2機種のうちいずれか(選択不能)。サイズは約160×250×35mmないし約200×200×50mm、重さは約1kgで、一般的な無線LANルーターよりは大きいイメージです。
利用イメージはこんな感じ。UQフェムトセルを利用したいユーザーはWiMAX 2+対応機種の契約と、固定回線「auひかり」「auひかりちゅら」への加入が必要。また、フェムトセルを通じた通信がWiMAX 2+の通信量にカウントされる点は要注意です。
なお、UQフェムトセルはWiMAX 2+の基地局の一つであるため、ユーザーは基地局の運用人として氏名・住所・連絡先電話番号を総務大臣へ届け出る必要がある(実際の手続きはUQコミュニケーションズが担当)ほか、ユーザー自身で勝手に他の場所(同一住居内は除く)に移動させたりすることはできない点にも注意する必要があります。
自宅での通信環境を改善してくれるUQフェムトセル。自宅で固定回線を利用しているのであれば、わざわざ導入する必要は無いのでは……という気もしてしまうため、もう少し何らかのアドバンテージが欲しいところ。
かつてソフトバンクがつながりやすさ改善のために、フェムトセルを個人宅や店舗、オフィスなどに提供した際、固定回線が無いところにはフェムトセル専用の固定回線を無料提供するなどしていましたが、もしフェムトセルを使って局所的なつながりやすさを改善する考えなのであれば、そのようなやり方に倣ってみるのも一つの手ではないでしょうか。
UQフェムトセルの先行受付を開始! | UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+
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