有機ELディスプレイに必要な材料を、韓国勢が自社生産に乗り出す方針であることが明らかになりました。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、SamsungおよびLGは有機ELディスプレイの製造に必要な有機材料の自社生産を検討しているそうです。
有機材料は日本の出光興産、アメリカのUniversal Display CorpおよびDow Chemical、そしてドイツのMerck社が供給していますが、Samsung SDIがドイツのNovaled GmbHと合併したほか、投資を進めることで主要な材料の特許技術取得を進めているとのこと。
なお、有機ELパネル市場はスマホ向けを手がけるSamsung、テレビ向けを手がけるLGの二強状態となっていますが、今年発売の新型iPhoneをはじめ、有機ELディスプレイの需要が今後拡大する見通しもあって、ディスプレイメーカー各社が製造に向けた投資を進めている状況。
両社には有機材料の自社生産にこぎつけることで海外企業への依存度を下げ、安定した供給体制を構築する目論見があるようです。
Digitimes Research: Samsung Display, LG Display decreasing reliance on imported organic materials used in vapor deposition to produce flexible OLED panels
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