投資規模は1社で数千億円、中国メーカー各社が有機ELの生産能力を拡大へ


ジャパンディスプレイが産業革新機構から750億円の投資を受けて、ソニーとパナソニックの有機EL部門「JOLED」を子会社化するという話が浮上する中、中国メーカー各社が有機ELの本格投資を進めています。詳細は以下から。

台湾メディアDIGITIMESの報道によると、上海にあるEverDisplay Optronicsが272.78億人民元(推定額、約4557億円)を投じて第6世代AMOLED工場の建設を開始したほか、BOE Technologyも中国西部に465億人民元(約7769億円)を投じて第6世代の工場を建設するなど、メーカー各社が有機ELに本格的な投資を進めているそうです。

ほかにもChina Star Optoelectronic、Tianma Micro-electronics、Truly Opto-Electronics、Royol、Visionoxといったメーカーが有機EL事業への投資を進めているとのこと。

EverDisplay Optronicsの工場では2019年1月に試験生産開始を予定しており、2021年には1500mm×1850mmのガラス基板を月間3万枚生産できるようになる見込み。

2015年に190万平方メートル、2016年には260万平方メートルと、順調な伸びを見せる(中国の調査会社調べ)スマホ用有機ELディスプレイ。SamsungやLG電子といった韓国勢と中国勢が数千億円規模の熾烈な投資競争を繰り広げていますが、ジャパンディスプレイは太刀打ちできるのでしょうか。

China panel makers making strong investments in OLED manufacturing

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