TeslaやGoogleによる自動運転車の開発が進んでいますが、自動運転できる自転車が開発されました。詳細は以下から。
運転せずに遠く離れた目的地まで到達できる自動運転車の開発が世界規模で進んでいますが、まったく別の用途にいろいろ応用のできそうな自動運転自転車が登場しました。
中国の清華大学の科学者らは自動的にバランスを取りながら障害物を避けることができ、音声コマンドで操作可能な自動運転自転車を開発しました。
これまで自動運転自転車は、バランスを取りながらの走行と障害物の回避のアルゴリズムを統合することが困難とされており、開発の大きな障壁となっていました。
しかし精華大学ではTianjicと名付けられたチップを開発。機械学習と人間の脳に着想を得たネットワークによって複数の行動を同時に独立的に行えるようになりました。
科学者らは「このチップを使う事によって自動運転自転車のリアルタイムでの物体把握、自動追跡、音声命令、障害物回避、バランスを取っての走行といった多方面にわたるアルゴリズムとモデルを同時に処理できるようになった」と指摘。
加えて「この自動運転自転車の研究により、一般的なハードウェアプラットフォームへの導入を促すことで汎用人工知能(AGI)の発展を刺激することを期待している」と述べています。
汎用人工知能という言葉が出てくることは驚かされますが、精華大学の研究が単に自転車を自動的に動かすだけに留まる意志はないことがよく分かります。
現時点でも自転車に留まらず車椅子やベビーカー、シルバーカーのような用途に応用できそうな機能が満載ですが、果たして私たちの暮らしに影響を及ぼすことになるでしょうか?
日刊工業新聞社
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