新型コロナウイルスによるスマホ需要落ち込みが、メーカー間の血で血を洗う値下げ競争を呼んでいます。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、中国市場において当初の予想より速いペースで5Gスマホの価格競争が発生しているそうです。
これはクアルコムの「Snapdragon 690」、MediaTekの「Dimensity 720」といった低価格な5Gスマホを実現するチップセットが登場したことで、スマホメーカーが手ごろな価格のエントリーモデルを発売できるようになったため。
HuaweiやXiaomiなどの上位メーカーがシェア獲得のため、エントリーモデルで攻勢に打って出ているため、Oppo、Vivoなどにも値下げ圧力がかかっていることが情報筋によって明かされています。
5月に発表された5Gスマホ「Xiaomi Redmi 10X」シリーズ。最も安価なモデルは2万円台です。
なお、5Gスマホの値下げ競争は当初の予想より2四半期(半年)も前倒しで行われており、Apple、Samsung、Googleなどの非中国勢が競争力を得るべくコスト構造を調整するための時間を十分に取れないのが現状。
背景には新型コロナウイルス流行で世界的な経済活動が依然として弱いままであることが挙げられており、市場シェアを獲得するためには「コスパの高さをどれだけ追求できるか」が焦点になるとされています。
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