ぱっと見るといい感じのアニメイラストに見えてしまいます。ですがじっくり見てみると深淵に引きずり込まれそうなるかもしれません。詳細は以下から。
この「This Anime Does Not Exist」はその名のとおり、AIを使って存在しないアニメイラストを自動生成してゆくサイトです。使用したAIは拡張したStylegan2をトレーニングしたものとのこと。
AIの機械学習の研究者でありアーティストのAydaoさんがモデリングし、研究者でクリエイターのNearcyanさんがサイトを構築しました。
サイトでは様々なタッチの(主に女の子の)アニメイラストがずらりと並び、刻々と画面が移動しながらイラストを閲覧できます。上のスライダーではAIの「創造性(Creativity)」の度合いを選択でき、下のスライダーでは画面の移動速度を変更できます。
気に入ったものを選ぶと、元イラストに対してAIがどれほど「創造性」を発揮したかの一覧画面を見ることができます。
ぱっと見ではどれもクオリティの高いイラストに見えますが、細部を見ていくと「身体のパーツがなかったり変形している」「皮膚と服や背景が一体化している」ことに気付きます。
中には日本語風のセリフや擬音も見られますが、なんとなく日本語っぽく見えるだけでまったく意味のない記号の羅列です。
なまじクオリティが高くそれっぽく見えるだけにこうした違和感の強烈さもひとしおで、脳がバグりそうな感覚があります。
もしAIが人間の真似をして世界を作ろうとしたらどうなるのか、そんな想像の結論のひとつがこうしたイラストと言うこともできるのかもしれません。
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