生まれた月や日で性格や人生が変わるとするのは占星術ですが、最新の研究の結果、慢性疾患のリスクが異なっていることが示されました。
ジャーナル「Medicina Clinica」に掲載された最新の研究によると、赤ちゃんが生まれた月によって大人になってからの高血圧や糖尿病、高脂血症といった慢性疾患のリスクが異なるとのことです。
2万9000人以上を対象とした研究の結果、9月生まれの男性は1月生まれに比べて甲状腺に問題が起きる可能性が3倍も高くなっていました。また7月生まれの人は、高血圧になる可能性が全体から見て27%高くなっていることが示されました。
加えて、6月生まれの男性はうつ病のリスクが34%低く、同じ6月生まれの女性は偏頭痛になる可能性が33%少ないという結果になっています。
研究者らはこれは何ら因果関係を示すものではないと指摘しますが、季節的な要因が胎児期の子供に影響を与えている可能性はあるとしています。
例えば花粉やインフルエンザなどのウイルスに曝されたり、日照不足からビタミンDのレベルが低下したりといった要因が、胎児の将来的な健康状況に影響を及ぼすことは考えられるとのこと。
とはいえ生まれ月だけでその後の人生のすべてが決まることはなく、慢性疾患は適度な運動や規則正しい生活などによって少なからず回避することが可能。必要以上に気にする必要はなさそうですが…。
関連記事
孤独を感じている高齢者、寿命も健康寿命も短いと明らかに | Buzzap!
【知ってた】身体が不健康な人ほど鬱や不安など心の病になりやすいことが判明 | Buzzap!
「ワインとチーズを日々嗜む人は老後ボケにくい」ことが判明、なおビールは逆効果 | Buzzap!
「言霊」にようやく科学が追い付く、日々使う言葉と心身の健康の関連が判明 | Buzzap!