By W9NED
ジュラシックパークのマンモス版が実現するかもしれません。シベリアの永久凍土から発見されたマンモスの骨髄からクローン作成へのプロジェクトが始まります。
Woolly Mammoth to Be Cloned : Discovery News:
ロシアの科学者、セミヨン・グリゴリエフ氏は日本の近畿大学と共同でマンモスのクローンを生み出すプロジェクトを開始することを発表しました。
方法としては、象の卵細胞から細胞核を抜き取り、それをマンモスの状態のよい骨髄細胞から細胞核で置き換えて培養するというもの。映画「ジュラシックパーク」でも使われていた手法です。
この状態のよいマンモスは温暖化の影響で溶け出した永久凍土の中から発見されており、氷河期の終わりと共に滅亡していったマンモスの再生のきっかけとしてはなんとも皮肉なものとなっています。
また、実際にマンモスのクローンが成功したとして、そのマンモスをどのように扱うのかといった課題は残っています。1万年前に既に絶滅しているマンモスは、現在の生態系にとっては未知の外来種となります。果たしてアラスカやシベリアの原野に放ってもよいものなのでしょうか。また、マンモスのように巨大な生物ならまだしも、もっと小さな昆虫や小動物、植物を再生しようとした際に、それらの絶滅種を管理しきれるでしょうか。議論が必要な問題です。