野生動物は基本的に火を怖がるものです。もちろん人間に育てられたり慣れている動物はその限りではありませんが、なんと、焚き火や料理までしてしまうボノボが存在していました。
Kanzi, The Bonobo Ape That Lights Fires and Cooks Food
このボノボはアメリカ合衆国のアイオワ州、デモインにある「Great Ape Trust」で飼育されている31歳のカンジくん。カンジくんはスー サベージ・ランバウ教授によって育てられ、2000の単語を絵文字のシンボルによって理解し、人間とコミュニケーションを取ることができます。
この動画でカンジくんは枝を集めて適当な長さに折ってライターを使って火をつけ、恐れることなく料理を手伝っています。さらにはデザートにマシュマロを自分で焼いて食べ、最後には水で焚き火を消して後始末までするというマルチっぷりを発揮しています。
Kanzi the chimp can light fires, flip burgers and toast marshmallows - YouTube
もちろんライターは人間が製造したものを使っているわけで、自分で火を起こしているわけではありません。料理や焚き火にしてもまだ人間の「お手伝い」というレベルかも知れません。
でも、実際に火を利用して食事をしている光景をこうして見ると、はるか昔に人類が火を手に入れた頃のことを思わずにはいられません。ランバウ教授はこのカンジくんの火の利用が黎明期の現生人類の誕生と発展に光を当て得ると考えています。いつかこうした試みが私たちの過去にリンクする日が来るのかもしれません。
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