NECカシオモバイルコミュニケーションズがスマートフォンの単独開発を断念することが報じられました。
NECカシオ、500人削減へ スマホ生産外部に移管 :日本経済新聞
日本経済新聞社の報道によると、NECカシオモバイルコミュニケーションズが9月までに全従業員の約4分の1にあたる500人を削減するそうです。
これはNEC本体が計1万人の人員削減を計画していることを受けたもので、NECカシオの40歳以上の社員および生産子会社のNEC埼玉の35歳以上の社員を対象とした早期希望退職の募集や、グループ企業への配置転換を実施するとのこと。
また、今後同社が保有する工場では「iモード」などに対応した従来型の携帯電話、つまりフィーチャーフォンのみを生産し、スマートフォンについてはアジアメーカーなどとの共同開発・生産委託に切り替えるとされています。
かつてフィーチャーフォンで一世を風靡したNEC、「G'z Oneケータイ」や「EXILIMケータイ」など、個性的なラインナップが充実していたカシオ、そして初のハイビジョンカメラケータイなどを手がけていた日立の携帯電話事業を統合して2010年に設立されたNECカシオモバイルコミュニケーションズ。
今回の報道で、事実上同社単独での「MEDIAS」や「G'z One」といったスマートフォンの開発を断念したということになりますが、それだけスマートフォンで出遅れたことの影響はぬぐえなかったということのようです。
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