草間彌生の新作が目玉となった今年の六本木アートナイトには他にも沢山のアーティストが作品を寄せており、六本木の街全体を賑やかにしていました。レポートをお届けします。
六本木アートナイト Roppongi Art Night
東京ミッドタウン ガレリアを歩いていた時、とてつもなく目立つこけしに遭遇しました。
デ、デカい……!
何とも言えない表情です。
巨大こけしの名は「花子」。全長13mとのことで、東北各地の伝統的な文様をまとっています。木崎公隆、金谷耕児、山脇弘道で構成される「Yatta Groove」が制作しました。
ちなみに、正面から見るとこんな感じ。
東京ミッドタウン コートヤードにあった「荒井良二とふらっぐしっぷ」。荒井良二が被災した宮城県沿岸部の街を訪問して出会った人々の声/コトバをもとに即興で絵を描いていくワークショップ・キャラバンで出来上がった作品です。
国立新美術館にあった、開発好明による「発泡苑」。発泡スチロールを用いた茶室です。
六本木ヒルズ前の道路沿いにはタムラサトルの「スピンクロコダイル・ガーデン」がグルグルと回っていました。
夜には一層奇妙なインパクトを残します。
同じくタムラサトルの「六本木マシーン」。歯車が回転して六本木という文字を書いている作品です。
六本木ヒルズの入り口付近にあった志村信裕の「赤い靴」。路上に映像を投影する作品で、子供達がキャッキャと楽しんでいたのが印象的でした。
この怪しすぎるキャラクターは「ジャっピー」といい、アーティストグループAntennaによる「六本木伝承2012」という大型インスタレーションプロジェクトの一環です。神輿になっており、昼間には東京ミッドタウン内を巡行していました。
細部まで手が込んでいます。
これは「ジャッピー幸せ玉」。中身が失われてペシャンコになっています。
そして「六本木六世堂」。ジャッピーのお堂です。
◆終電後の参加もOK!渋谷や新宿などから無料シャトルバスが運行
六本木アートナイト開催中の3月24日(土)深夜から25日(日)早朝にかけて、六本木と各主要ターミナル(渋谷、新宿、池袋、品川、東京、上野、秋葉原)を結ぶ無料シャトルバスが終夜運行していました。つまり、終電を逃した後でもフラっと参加できるわけです。また、レストランやカフェなど周辺地域の店舗の多くが深夜営業をしているので安心。今年は参加できなかった人も、来年は足を運んでみてはどうでしょうか?
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