昨年12月にNTTドコモが次世代通信規格「LTE」に対応した半導体を開発する目的で富士通やNEC、パナソニック、Samsungと合弁会社を立ち上げる方針であることを発表しましたが、頓挫したことが明かされました。
報道発表資料 : 通信プラットフォーム企画株式会社の清算について | お知らせ | NTTドコモ
NTTドコモの報道発表資料によると、2011年12月に富士通、富士通セミコンダクター、日本電気、パナソニックモバイルコミュニケーションズ、Samsungの5社と通信機器向け半導体の開発、販売を行う合弁会社設立を目的とした合弁契約を締結していましたが、目標とする2012年3月末日までに当事者間で最終合意に至らなかったことを受けて、合弁契約を解消したそうです。
この合弁契約は国内外のメーカー5社とNTTドコモが今まで培ってきた通信技術や関連するソフトウェア技術、半導体の製造能力や設計の経験、ノウハウを集約することで、LTEおよび次世代規格「LTE-Advanced」に対応した小型・省電力の通信機器向け半導体を設計し、国内外の端末メーカーへ販売することを目的としたもの。
なお、NTTドコモが準備会社として立ち上げていた「通信プラットフォーム企画株式会社」についても、6月をメドに精算するとされています。
実現すれば国内の携帯電話会社に先駆けて推進してきたLTEプラットフォームにおいて、国内だけでなく国外に対しても存在感を発揮することが期待できたNTTドコモの合弁計画。「当事者間で最終合意に至らなかった」ということを理由に頓挫しましたが、やはりメーカー間の利害が一致しなかったのでしょうか。
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