USB3.0の給電能力が100ワットまで拡大へ、ディスプレイなども接続可能に


マウスやキーボード、ポータブルHDDなど、USBポートを用いて給電する機器が増える中、USBの給電能力が大幅に拡大されることが明らかになりました。

詳細は以下から。



USB 3.0 Promoter Group Announces Feature Complete Ancillary USB Specifications - USB Power Delivery and SuperSpeed USB Inter-Chip Specifications Extend USB Capabilities

USB規格の標準化団体が発表したプレスリリースによると、現在各種機器に実装されている「USB3.0(現行のバージョンはドラフト0.9)」について、2012年第2四半期までに策定が完了する予定の電源供給仕様およびチップセットの仕様を発表したそうです。

現行のUSB3.0規格は5V、900mAの4.5Wまでしか供給できませんでしたが、新たに策定される規格では既存のケーブルやコネクタとの互換性を維持した上で、従来の20倍以上となる100Wの電力供給を可能にする高い電圧および電流に対応。

さらにUSBのチップセットはモバイルデバイス用に最適化が行われ、高い帯域幅と低消費電力の両方を実現することで、パフォーマンスの強化につながるとされています。

ちなみに100Wの電力供給が実現した場合、一般的なパソコン用液晶モニターの消費電力程度であれば十分給電可能であるほか、スマートフォンやタブレット端末といった、高出力対応機器をスピード充電できる可能性も視野に入ってくるため、非常に利便性が高まることになりそうです。

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