ハイにならない医療用マリファナがイスラエルで開発される
Photo By Caveman Chuck Coker
アメリカでは州によっては医療大麻が許可されるなど、欧米では薬品としての認知度も高まっていますが、まだまだドラッグとしてのみ認識されている国が多いのも現状。そこでこのたび、全くハイにならないマリファナが開発されました。
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Israelis develop ‘cannabis without the high’
Scientists Develop Marijuana That Doesn’t Get You High Geekosystem
これを開発したのはイスラエルのTikkun Olam社で、見た目も臭いも味わいも全く普通のマリファナと変わらないけれど、ただハイにならないというもの。
開発者であるツァヒ・クレイン氏のチームはマリファナの「ハイになる」ための有効成分テトラヒドロカンナビノールを無効化し、その代わりに精神病治療に効果があり、癌の進行を抑制する効果のあるとされるカナビジオールの含有量を増やすことに成功しました。この品種は俗に「マンチー」と呼ばれるマリファナ接種後特有の空腹感を引き起こすこともありません。
クレイン氏によると「この新しい品種を試した患者の多くが『これは本物じゃないだろ?』と言ってきた。彼らはこれがプラシーボ(偽薬)だと思ったようだ。」ということで、確実に成分は取り除かれているようです。
なお、テトラヒドロカンナビノールにも
ハーバード大学の試験管及びマウスを使った研究で、THCが一般的な肺癌の腫瘍の成長を半減させ、転移拡大する能力を抑えることが示されている。ドイツの臨床研究ではTHCの経口投与で線維筋痛症の痛みに対して顕著な緩和効果が見られている。
(Wikipediaより抜粋)
といった薬効があるという研究もされており、また末期エイズ患者らへの食欲増進効果を期待されているという側面もあります。テトラヒドロカンナビノールが無効化されることで、これまでどおりの効果を期待できなくなる患者がいることも忘れてはいけないでしょう。
ただし、この開発によってこれまで医療大麻の使用が禁じられてきた国でも利用の可能性が広がるかもしれません。また、仕事や運転などは「ハイな状態」では行えないため、これまで医療大麻が認められてきた国々でもより利用の幅が広がることになるのではないでしょうか。
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