1GBあたりの単価が安く、大容量化が簡単なHDDと、フラッシュメモリを用いることで従来よりも高速にデータを読み書きできるSSD。
いずれの記録媒体にもメリット・デメリットはあり、まさに一長一短なわけですが、双方の「いいとこどり」を実現した東芝の「Hybrid Drive(ハイブリッドドライブ)」が「CEATEC JAPAN 2012」で展示されていました。
なぜかハトが迷い込み、どことなく牧歌的な雰囲気を醸し出していた東芝ブース。
ブース内にあった「Hybrid Drive」コーナー。
HDDに8GBのNANDフラッシュメモリを搭載し、HDDに近い低価格とSSDの高速性を兼ね備えたのが「Hybrid Drive」。HDD・SSDの両方を手がけている東芝ならではのアイテムです。
左からSSD、Hybrid Drive、HDD。いずれも2.5インチタイプで、基本的にHybrid DriveとHDDの見た目は変わりません。
各モデルを搭載したパソコンで起動にかかる時間を比較したところ。さすがにSSDと肩を並べるところまではいきませんが、Hybrid Driveはいいパフォーマンスを見せています。
ムービーで見るとこんな感じに。なお、東芝の説明員によるとHybrid Driveは電源を切るとデータが消えるメモリ「DRAM」ではなく、電源が切れてもデータを保持できるNANDフラッシュメモリを採用することで、パソコンの電源を落としても起動に必要なデータを蓄積しておくことができ、それが高速起動につながっているとのことです。
東芝のSSD・Hybrid Drive・HDD起動速度比較ムービー - YouTube
また、Hybrid Driveは5mm厚のモデルも展開される予定で、薄型・高性能な「Ultrabook(ウルトラブック)」への搭載も期待されています。
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