対応機器同士をかざすだけでデータを転送でき、最大560Mbpsの高速伝送速度を実現した近距離無線転送技術「TransferJet」。
すでにソニーなどが一部の自社製品に製品化していますが、デジカメなどをTransferJetに対応させられる「TransferJet内蔵SDメモリカード」が「CEATEC JAPAN 2012」で展示されていたので、実際にデータをやりとりしてみました。
TransferJetブース。
TransferJetを内蔵したSDメモリカードが初公開されていました。
同SDメモリカードは2013年第1四半期に製品化予定。
TransferJet内蔵SDメモリカードを取り付けたAndroidタブレット。
通常のSDメモリカードサイズであるため、アダプタを経由しています。
データ伝送実験の様子。10秒ほどでファイルの転送が終了しています。
TransferJet内蔵SDメモリカードを挿入したAndroidタブレットでデータ伝送デモ - YouTube
近距離無線転送技術といえば、昨今スマートフォンで搭載され始めた「NFC」がありますが、こちらは規格上の通信速度が最大424kbpsにとどまり、ファイルのやり取りには向いていないのが現状。
2013年にはNFCとTransferJetの両方を備えたLSIが登場する予定であるため、スマートフォンなどに積極的に取り入れられる日が訪れることに期待したいところです。
・関連記事
1P(ペタ)bpsの光ファイバー開発、一般的な光回線の約1000万倍の通信速度を実現 | BUZZAP!(バザップ!)
下り最大3Gbpsの超高速通信「LTE-Advanced」向けの新技術登場、混雑時にも快適に通信可能 | BUZZAP!(バザップ!)
伝送速度最大1.3Gbps、次世代無線LAN「5G WiFi(IEEE 802.11ac)」はカバーエリア拡大も | BUZZAP!(バザップ!)
SSDとHDDの利点を融合、東芝の「Hybrid Drive」は安くて高速に | BUZZAP!(バザップ!)