Samsungが自社製プロセッサを搭載した「Galaxy S4」がベンチマークテストで有利になるよう操作していたことが明らかになりました。
AnandTech | Looking at CPU/GPU Benchmark Optimizations in Galaxy S 4
IT系情報サイト「AnandTech」が報じたところによると、SamsungはGalaxy S4に搭載されているプロセッサ「Exynos 5 Octa 5410」において、ベンチマークテストで有利になるような操作を施していたそうです。
同プロセッサはARM Cortex A15(クアッドコア、1.6GHz)とARM Cortex A7(クアッドコア、1.2GHz)を組み合わせ、状況に応じて利用するコアのセットを切り替える「big.LITTLE構成」を採用したCPUと、最大533MHzで駆動するGPU「PowerVR SGX 544MP3」で構成。
通常のゲームではGPUが480MHzで駆動するにもかかわらず、ベンチマークソフト「GLBenchmark 2.5.1」を利用した場合、ほぼ最大スペックの532MHzで駆動することが明かされています。
なお、興味深いことに「GFXBench 2.7.0」では他のゲームと同じ480MHz駆動に。
さらにCPUについても「AnTuTu」のような特定のベンチマークソフトでフルスペックで駆動するようにあらかじめ「最適化」されています。
おそらく普段からフルスペックで駆動すればバッテリーの消費が顕著になるための措置と思われますが、実際の利用シーンとベンチマーク計測時の処理速度が異なるのであれば、ベンチマークに何の意味もありません。
「一見第三者による公正な比較と見せかけて、実は自分が有利になるような条件で比較」という風潮は消費者にとってマイナスでしかないため、改善が望まれます。
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