Samsungがベンチマークを不正操作、Galaxy S4が有利になる結果に



Samsungが自社製プロセッサを搭載した「Galaxy S4」がベンチマークテストで有利になるよう操作していたことが明らかになりました。



AnandTech | Looking at CPU/GPU Benchmark Optimizations in Galaxy S 4

IT系情報サイト「AnandTech」が報じたところによると、SamsungはGalaxy S4に搭載されているプロセッサ「Exynos 5 Octa 5410」において、ベンチマークテストで有利になるような操作を施していたそうです。

同プロセッサはARM Cortex A15(クアッドコア、1.6GHz)とARM Cortex A7(クアッドコア、1.2GHz)を組み合わせ、状況に応じて利用するコアのセットを切り替える「big.LITTLE構成」を採用したCPUと、最大533MHzで駆動するGPU「PowerVR SGX 544MP3」で構成。

通常のゲームではGPUが480MHzで駆動するにもかかわらず、ベンチマークソフト「GLBenchmark 2.5.1」を利用した場合、ほぼ最大スペックの532MHzで駆動することが明かされています。



なお、興味深いことに「GFXBench 2.7.0」では他のゲームと同じ480MHz駆動に。


さらにCPUについても「AnTuTu」のような特定のベンチマークソフトでフルスペックで駆動するようにあらかじめ「最適化」されています。


おそらく普段からフルスペックで駆動すればバッテリーの消費が顕著になるための措置と思われますが、実際の利用シーンとベンチマーク計測時の処理速度が異なるのであれば、ベンチマークに何の意味もありません。

「一見第三者による公正な比較と見せかけて、実は自分が有利になるような条件で比較」という風潮は消費者にとってマイナスでしかないため、改善が望まれます。

Kindle Fire HD 16GB タブレット
Amazon.co.jp (2012-12-18)


・関連記事
「ソフトバンクの4G LTEがエリア、速度共に最強」というMM総研の比較調査がおかしい | BUZZAP!(バザップ!)

これがソフトバンクの数字のカラクリ、本当にドコモやauよりもLTEで優位なのか | BUZZAP!(バザップ!)

UQへの2.5GHz帯追加割り当ては本当に不公平なのか、携帯各社の電波保有状況まとめ | BUZZAP!(バザップ!)

iPhone 5のLTEが本当の意味でつながりやすくなることは今後もありません | BUZZAP!(バザップ!)

フォローして最新情報を手に入れよう

モバイルの人気記事

  1. 9840円の折りたたみスマホ「motorola razr 40s」速攻レビュー、144Hzの6.9インチ有機ELが生きる立体音響や多機能なサブ画面も
  2. 新型「iPad Pro(第7世代)」大画面「iPad Air」「Apple Pencil(第3世代)」「MacBook Air」まもなく一挙投入、安価なiPadやiPad miniも発売で販売不振を巻き返しへ
  3. 「motorola razr 40s」深掘りレビュー、9840円の折りたたみスマホでベンチマークや夜景撮影、作業しながらYouTube視聴や自撮りなどいろいろ試してみた
  4. Galaxy S24 Ultra「ゲーミングスマホ並みの冷却性能」に超絶進化、ベイパーチャンバー2倍でSnapdragon 8 Gen 3フル活用へ
  5. 「Type-C搭載のiPhone 14」など実現へ、Lightning全廃に向けた新たな規制が登場

モバイルに関連した楽天商品(PR)