ビル・ゲイツも全力支援、完全植物性の人工タマゴがアメリカのスーパーで販売開始
Photo by boughtbooks
植物から作られ、ケーキにもマヨネーズにも使える人工タマゴが開発され、発売されていることが明らかになりました。
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ビル・ゲイツやPayPalの共同創始者であるピーター・シエルが支援する完全植物性の人工タマゴ「Beyond Eggs」がカリフォルニア州のスーパーマーケット、ホールフーズ・マーケットで発売されました。
この人工タマゴを開発したHampton Creek社の創始者Josh Tetrickさんは動物性の食物を一切摂取しないヴィーガンであると同時に動物愛護主義者であり、「食物産業は、特に動物を使用している場合、革新が求められている」と主張しています。
こちらがその「Beyond Egg」。タマゴの形はしていませんが、ケーキやマヨネーズなどに本物のタマゴの代わりに用いることができます。
Tetrickさんによるとこの人工タマゴはカナダ産のエンドウ豆や東南アジアの豆など12種類の植物をミックスして作られており、既に世界中の大手食品会社に本物のタマゴの代わりに彼らの人工タマゴを使用するように持ちかけています。
「私たちはこの人工タマゴから非常に美味しいマヨネーズを作ることができる。私たちは多くの試食テストをマーケットリーダーたちに対して行っており、確実に打ち勝ってきた。クッキーに関して言えば、ビル・ゲイツからトニー・ブレアまで私たちの人工タマゴを使ったクッキーと普通の卵を使ったクッキーの違いを味わい分けられなかった」
ビル・ゲイツはHampton Creek社のアドバイザーになり、同社が本拠地とするシリコンバレーで最も熱心な支援者のひとりになっています。
Hampton Creek社は発展途上国に対して、独自に同様の人工タマゴの作成を許可しようと考えており、現地で不足しがちな栄養分を付加して栄養失調を防ぎたいとしています。また、発展途上国の農業従事者が現金収入となる新たな作物を育てられるようにし、共に仕事ができるようにすることも目指していくとのこと。
コストとの関係もありますが、ヴィーガンのみならずタマゴにアレルギーを持つ人、コレステロールを気にする人など、この商品がリーチする層は少なくなさそうです。
現時点ではスクランブルエッグなどの、タマゴ本来の味や食感を楽しむ料理を完全に再現するには至っていないとのこと。日本人としては親子丼や茶碗蒸し、だし巻き卵のようなメニューまで再現できるかどうかが普及のネックになりそうです。
(Photo by boughtbooks)
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