土星の北極に30年以上存在し続ける、地球の倍の直径を持つ超巨大な六角形の台風
今年の春に土星探査機カッシーニによって撮影され、話題となった土星の北極の六角形の台風。これまで知られていた画像は色彩や陰影を調整されたものでしたが、本当の姿が明らかになりました。
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30年前、ボイジャー1号と2号によってこの六角形の台風は初めて発見され、9年前から土星探査機カッシーニによって観測されていました。土星の北半球はこれまでずっと冬だったため(土星の公転周期は29.5年)、光が当たらず中心部を撮影できていませんでしが、2013年4月に初めて北極点の嵐の様子が撮影され、話題になっていました。
しかしこの時撮影された画像はフィルターを通し、雲の高度などを測るためのもので、実際の色彩や陰影ではありませんでした。
そして今回撮影された、実際の色彩と陰影での台風の画像がこちら。
この台風の直径は25000kmで、地球の直径の2倍。六角形の中に地球がまるまる4つ入る大きさです。外周部での風速は秒速150mと地上の台風の4倍近くにも及び、中心にはほとんど雲の存在しない台風の目が存在しています。
ただし、地球の台風と違い、この六角形の台風は北極から動くことはありません。また、土星の上空の大気には水分は地球に比べてほとんど含まれておらず、どのようなメカニズムでこうした台風ができるのかは未だ謎です。六角形を描いている理由も仮説の域を出ないのが現状とのこと。
4月の時点でアップされた動画でのこの台風の説明はこちらから。
Mysterious Hurricane at Saturn’s North Pole – YouTube
英語ナレーションは以下に文字起こしされています。
NASA – Mysterious Hurricane at Saturn’s North Pole
人類の及びもつかない嵐が、はるか遠い惑星で(しかも六角形に)吹き荒れ続けていると考えると「宇宙から見たらどうでもいいし」って気分になってしまいますね。
Saturn’s HEXAGONAL storm system is revealed in true colour for the first time Mail Online
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