長きにわたって4TBで頭打ちだったHDDに、ついに6TBモデルが登場しました。
ヘリウムを充填した記憶容量6テラバイトの「Ultrastar He6」の出荷を開始
業界初のヘリウムをシールドしたHDDプラットフォームでさらなる大容量化を実現
2012年にWestern Digitalの傘下となったHGSTのプレスリリースによると、同社は11月4日から3.5インチHDDの新型「Ultrastar He6」の出荷を開始したそうです。
「Ultrastar He6」はHP、Netflix、Huawei、CERN(欧州原子核研究機構)、Green Revolution Cooling、 Code42などのメーカーやソーシャルメディア、検索エンジン企業などと密接に連携して進められた製品開発で生まれたプラットフォーム「HelioSeal」を採用。
同プラットフォームはHDDを密閉し、空気の7分の1の密度というヘリウムで満たすことで発熱などを抑えたもので、将来的には非伝導性の液体に浸すことでコスト効率の高い液冷方式も選択可能に。さらに記録密度向上につながる「SMR(Shingled Magnetic Recording)」や「HAMR(Heat-Assisted Magnetic Recording)」を支える技術となっています。
また、「Ultrastar He6」なんとプラッタ7枚の円盤構成(従来の4TBモデルは5枚構成)にもかかわらず、ドライブあたりのアイドル時の消費電力を約23%、TBあたりの消費電力を約49%削減したほか、さらに50グラムの軽量化を実現。回転数は7200rpmでバッファ容量は64MB、6GbpsのSATA/SASに対応しています。
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