任天堂、ソニーと並んでゲーム事業を展開してきたマイクロソフトが脱落する可能性が浮上しました。
Microsoft CEO candidate Stephen Elop said to consider selling Xbox business, killing Bing | The Verge
海外メディア「THE VERGE」が報じたところによると、マイクロソフトの次期CEO候補にFordのCEO・Alan Mulally氏や元NOKIAのCEO・Stephen Elop氏が浮上しているそうです。
次期CEOの選定にあたっては、今後の成長戦略の概要を広範な分野にわたって策定することが要求されており、Elop氏は従来マイクロソフトがプッシュしてきた「WindowsとOffice」という組み合わせを構図を覆し、AndroidやiOSにもOfficeプラットフォームを拡大することを提示。
これは同社が今までOfficeを最大の武器としてWindowsパソコンを売り続けてきたものの、タブレットに押される形でパソコンの売れ行きが減少していることを受けたもので、ライバルとなるAndroidやiOSで完全なOfficeを使えるようにすることを検討しています。
また、Elop氏は同社の主要事業にもメスを入れることを示唆しており、Xbox事業の売却や検索エンジン「Bing」のサービス停止も検討中。これはかねてから投資家やアナリストが主張していたものでもありますが、野村総研のアナリスト、Rick Sherlund氏は同社がその決断に踏み切った場合、財務業績は2015年度に40%向上されると主張しています。
なお、これらの提案は長年行われてきたものではあるものの、マイクロソフトはWindows 8.1やWindows Phoneといった自社プラットフォームにBingを統合することを検討しているほか、次世代ゲーム機「Xbox One」もまもなく発売するため、実現の可能性は低いとみられるわけですが、はたして大ナタは振るわれるのでしょうか。
Microsoft Earns $2 Billion Per Year From Android Patent Royalties - Business Insider
ちなみにマイクロソフトはXboxやWindows Phoneで損失を出しており、Xbox事業の損失は20億ドルにのぼりますが、Androidに使用されているマイクロソフトの特許使用料としてGoogleから支払われている20億ドルで補填しているのが現状。
もしXbox事業を手放せば……という皮算用は確かにできるわけですが、受け皿となる企業があるのかどうかも気になるところです。
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