Photo by leniners
日々の生活に欠かせないものとなっている携帯やスマフォ。でもそこにかかりっきりになっていると、幸福を感じるのが難しくなるという研究の結果が出されました。
携帯やスマフォが生活に深く浸透し、いつでもどこでも周囲の人と繋がれる環境が当たり前になっています。ですが、SNS疲れという言葉もあるように、そのあまりに近すぎる人間関係に絡め取られると、実は幸福になれないという結果が出されました。
オハイオ州のケント大学の研究者たちは、500人の学生に対して日々の携帯電話の使用状況と、それが学生たちの生活にもたらす影響について研究しました。
その結果、携帯電話は友人たちとの距離を縮めるのではなく、ただ彼らの不安を高め、多くは常に連絡を取っていなければならないという義務感を感じていました。また、FacebookなどのSNSから離れることに困難を感じるケースも少なくありません。
研究の中で、とある学生は
「SNSの存在は、携帯電話に向かうのを疲れさせる。まるで人生に別の義務が生じてしまっているような気分になるんだ」
と答えています。他にも「携帯電話を持つということは常時接続していることを意味してしまっている」との回答も。
研究に携わったAndrew Leppさんは
「これらの学生には生活の中で自分自身のための時間、独りで放っておいてもらえる時間がない。人間の精神的な健康のためには多少の考え事をしたり、内面を顧みたり、人生の出来事を勧めたり、もしくは日々のストレスから回復するための独りの時間が必要だと考えます」
電話やメールに加えてFacebook、LINE、Twitter、SkypeといったSNSに取り囲まれ、常に投稿、コメント、いいね!といったコミュニケーションを休みなく続けることを「義務」と感じてしまっては幸福を感じなくなるのも当たり前かもしれません。
孤独の寂しさから開放された結果が多忙すぎるコミュニケーションでのストレスというのは残念な結果。急ぎの仕事以外は適当に、自分のやりたい時にやり、返事したいときにするくらいの方が誰にとっても疲れないペースなのではないでしょうか。
電話はワンコール、メールやメッセは5分以内での返事が当たり前と思っている方、もうすこしゆっくりしてみると、自分も周囲ももっと幸福になれるかもしれません。
Happiness is resisting answering your mobile People who can ignore texts or calls are likely to be more contented Mail Online
(Photo by leniners)
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