平均寿命に大きく影響、HIV検査や早期治療の大切さが明らかに


エイズウイルス(HIV)感染者が先進国で唯一増加傾向にある日本ですが、検査に行くことや早期治療がどれだけ大事なのかというデータが判明しました。

HIV & AIDS Information :: Life expectancy now considerably exceeds the average in some people with HIV in the US

この記事によると、2000~2007年にかけてアメリカとカナダ在住で、複数の抗HIV薬を用いる「ART(多剤併用療法)」を利用したHIV患者2万2937人を対象に行われた研究により、HIVの発見・治療開始時期と平均寿命に大きく関係があることが判明したそうです。

HIVに感染すると、ヒトの免疫系において必要不可欠な白血球「CD4細胞数」が体内から減少し、血液中の細胞数が350/μL(正常値は500~1200/μL)を下回った場合、速やかに治療を開始するのが一般的ですが、技術の進歩を受け、350/μLを下回る前にARTを導入することで、平均寿命が大きく改善。

ほとんどのグループでの劇的な改善が確認されており、特に白人患者について、一般人と同じかそれ以上の平均寿命を実現できたことなどが報告されています。

なお、HIV検査についての情報は以下のページでチェック可能。全国各地の無料で検査できる場所や、仕事が忙しい人のための夜間検査情報などがまとめられています。

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