Samsungの「Galaxy S5」など、携帯電話メーカー各社がフラッグシップモデルを相次いで発売する中、ソニーだけが立ち上げに苦戦していることが明らかになりました。このままで1人負けしてしまう危険性もはらんでいます。
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、Samsungは自社の最新モデル「Galaxy S5」を4月11日の発売日に世界125ヵ国で発売することに成功しており、発売初月に1000万台を達成する可能性が浮上したそうです。
また、HTCもアメリカやイギリス、オーストラリア、シンガポール、中国、台湾で「HTC One (M8)」の供給を開始。いくつかのカラーが時折品切れを起こしたものの、速やかに対処したことで、2014年第2四半期に300~500万台を出荷できると見込まれています。
さらにLG電子も「LG G Pro 2」や各種製品が第2四半期に過去最高となる1400~1500万台を出荷できるとされるなど、大手スマホメーカー各社が最新モデルで好調な滑り出しを見せていることが分かります。
しかし一方で、部品不足を受けてソニーは最新モデル「Xperia Z2」の発売を香港、アメリカ、イギリスを含む各市場で遅らせざるを得なくなったとのこと。にわかには信じがたい数字ですが、5~7ヶ月の遅れが生じる可能性があることを市場関係者が明かしています。
「1社だけ部品不足」という、余りに分が悪い状況となったソニー。
2012年夏に国内メーカーが体験した深刻なプロセッサ不足や、昨年HTCが陥ったカメラモジュール不足のように、基幹部品が競争力の強いグローバルメーカーに優先的に割り当てられてしまったことによるならば、ソニー自体の競争力の衰えを裏付けてしまうだけに、今後が非常に気になるところです。
Initial shipments of most new flagship smartphones running high, but Xperia Z2 in shortages
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