「本当に福島?」と海外で驚かれる、ファレル・ウィリアムスの「Happy」で踊りまくる「HAPPY福島版」が素晴らしい

福島は放射能に汚染された悲しみに満ちた場所?そんな全てを一緒くたにしてネガティブに塗り込めたイメージに対し、福島の「Happy」な側面を伝える動画が話題になっています。


昨年から話題になっているファレル・ウィリアムスの「Happy」はアニメ映画「怪盗グルーのミニオン危機一髪」のために制作された楽曲です。

Pharrell Williams – Happy (Official Music Video) – YouTube

シンプルなビートとハッピーな歌詞に合わせてファレル・ウィリアムス本人を始めとした大勢の人々が踊りまくるPVが人気となり、世界各地で合計1800本以上のオリジナル「Happy」動画が制作され、公開されています。

こちらがその世界中の「Happy」動画を紹介する番組でファレル・ウィリアムスが歓びのあまり涙を流した動画。

Happy Makes Pharrell Williams Cry – YouTube

この「Happy」の福島版を制作しようとしたのが福島出身のソーシャルメディアプロデューサーの熊坂仁美さん。福島市長、JR福島駅長、福島出身のタレント、なすびら200人以上が出演しています。

Pharrell Williams – HAPPY (Fukushima, Japan) #happyfukushima – YouTube

「ほんとに福島で撮ったのか?」と海外から疑われている「HAPPY福島版」登場人物の背景(熊坂 仁美) – 個人 – Yahoo!ニュース

ファレルの「HAPPY」福島版を作ってわかった、地域コンテンツの新たな可能性(熊坂 仁美) – 個人 – Yahoo!ニュース

「フクシマ」という無味乾燥なカタカナで表記され、日本の都道府県で第3位を誇る広大な土地と200万人近い住民が一緒くたのネガティブなイメージで語られることの少なくない東日本大震災・福島第一原発事故後の福島県。

浜通り、中通り、会津と大きく3つの地域に分かれる福島をそのように大雑把にくくり、「フクシマには住むべきではない」「フクシマの農産物は食べるべきではない」といった乱暴な主張は3年以上経った現在でも無くなってはいません。

BUZZAP!編集部が昨年訪れた福島第一原発10km圏内のように、今も死の街としか言えない状態の場所が残る反面、線量が関東地方と大差なく、多くの人が生活する地域もあります。

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県内に住んでいても他の地域のことまでは把握しきれない程に広い福島。海外からはこの動画に対して「本当に福島で撮影されたのか?」との疑問すら出ているようですが、こうした多様な広がりと、そこに住む多くの人びとの考え方や生き方の多様性はもっと認識されるべきでしょう。

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