無料通話やテキストチャットなどを手軽に楽しめる「LINE」が日本を席巻していますが、最近問題となっているのがアカウントの乗っ取り。
不正にログインしたアカウントで友人を装って金券の購入を促すなど、オレオレ詐欺のような様相を呈していますが、実際に被害に遭ったアカウントから話しかけられたので、「あの言葉」を試してみました。
これが乗っ取られたアカウントとの会話。突然「忙しいですか?」と聞かれたと思いきや、コンビニエンスストアでiTunesのプリペイドカード(1万円分)を複数枚買うよう要求してきました。
会話の内容から乗っ取りであることを判断し、アカウントの本来の持ち主にすぐさまメールで乗っ取られている旨を伝えた上で会話を続けてみたところ。スタンプが非常に憎らしく感じます。
そこでLINEアカウント乗っ取り犯の多くがインターネットで「天安門事件」という言葉の使用が禁じられている中国に住んでいることを逆手に取り、「天安門事件と尖閣諸島の領有権についてどう思いますか?」と聞いてみたところ、それ以降、何を話しかけても既読になることがありませんでした。
本当に効果があったことに驚かざるを得ませんでしたが、このような対抗策を利用しても、「一矢報いた」と多少留飲が下がるだけで、アカウントが乗っ取られていること自体は変わりません。
LINEでは対処法として、他社サービスと同じパスワードを使わないことを推奨しているほか、友だちが被害に遭っていると思われる場合は、LINE以外の連絡手段で本人に乗っ取りを伝えることや、もし自分のアカウントが乗っ取られた場合、以下のような方法を利用すべきとしています。
(1)再ログインを試す
スマートフォンでLINEを開き、「LINEユーザーログイン」から事前に登録していたメールアドレス&パスワードを入力してログインを試す。
ログインできた場合は、すぐに[その他]→[設定]→[アカウント]→[メールアドレス登録]からパスワードを変更する。
(2)問い合わせからアカウント削除希望を出す
再ログインを試してもログインができない場合は、すでに犯人がパスワードを変更してしまっている可能性が高いです。その場合は、お問い合わせフォームのカテゴリで「自分のアカウントが盗まれた」を選択して詳細をお送りください。犯人がそれ以上悪用しないようアカウントを削除いたします。
なお、その後、新しくアカウントを作成してご連絡いただいた場合、購入済みの有料アイテム(スタンプやコイン)等を復活させることが可能です。
また、LINEでは新たにPINコード(アカウントにログインしようとしている人が本人かどうかを確認するための暗証番号)による本人確認手順も追加済み。あらかじめ登録しておくことで、さらなるセキュリティ強化を図ることができます。
Androidスマホの電話帳とひも付けられるGmailや、新たに電話帳連携機能が加わるSkypeなど、LINE以外にもセキュリティに気を使うべきサービスはどんどん増える一方ですが、最低でもせめて同じID・パスワードの使い回しだけは避けるなど、常日ごろから気を付けておきたいものです。
売り上げランキング: 1
売り上げランキング: 4
・関連記事
その名も「ひげおとめさん」、ガチ野郎系なのに不思議と可愛いLINEクリエイターズスタンプいろいろ | BUZZAP!(バザップ!)
Skypeがスマホのアドレス帳と連携、LINEのように電話番号でユーザーを自動検索可能に | BUZZAP!(バザップ!)
「mixi」を最も利用するSNSとするユーザーが2%に激減、大学生では「Twitter」と「LINE」が2強に | BUZZAP!(バザップ!)
数千円で買えて携帯会社と契約不要の「Skypeスマートフォン」が発売される | BUZZAP!(バザップ!)
Skypeのチャット機能に「既読」機能追加へ、モバイル版のバッテリー消費改善も | BUZZAP!(バザップ!)