iPhone 6向けに大幅増額されたドコモ、au、ソフトバンクのMNP下取り額比較、還元方法や月額料金が焦点に


iPhone 5s/5c参入のタイミングで他社版iPhoneの下取りに踏み切ったNTTドコモに続き、ついにソフトバンクやKDDIまで下取りを行うようになったiPhone 6商戦。

今年春まで行われていたキャッシュバック合戦に代わる「高額下取り合戦」の様相を呈していますが、各社の他社版下取り価格を比べてみました。また、下取り額は同じでも、条件などが各社で大きく異なっています。詳細は以下から。

◆ドコモ、au、ソフトバンクの他社版iPhone下取り価格を比べてみた

2014年9月17日18時10分現在、大手3社の他社版携帯電話買取価格は以下の通り。iPhone 5s/5c/5までは各社横並びで、iPhone 4s以前の機種はauの買い取り額が最も高くなっています。

・iPhone 5s
64GB:各社とも4万3200円
32GB:各社とも4万1040円
16GB:各社とも3万8800円

・iPhone 5c
32GB:各社とも3万6720円
16GB:各社とも3万4560円

・iPhone 5
64GB:各社とも3万2400円
32GB:各社とも3万240円
16GB:各社とも2万8080円

・iPhone 4s
64GB:ドコモ2万1600円、au2万4840円、ソフトバンク2万4240円
32GB:ドコモ2万520円、au2万4840円、ソフトバンク2万4240円
16GB:ドコモ1万9440円、au2万4840円、ソフトバンク2万4240円

・iPhone 4
全機種:ドコモ1万2960円、au2万4840円

・iPhone 3GS、3G
全機種:ドコモ1万1880円、au2万4840円

◆Androidやフィーチャーフォンはauとソフトバンクのみ他社版を下取り

iPhone 6商戦において、最も大きなトピックがドコモ以外も他社版ケータイの下取りに踏み切ったことに加え、Androidやフィーチャーフォン(キッズケータイ、ジュニアケータイ、みまもりケータイは除く)まで高額下取りの対象となった点。2014年夏モデルに至ってはiPhone 5sの64GBモデル並みに増額されています。

・Android
au:ドコモ版Galaxy S5、Xperia Z2のみ4万3200円、他は2万4840円
ソフトバンク:ドコモ・au版Galaxy S5、Xperia Z2、Xperia ZL2のみ4万3200円、他は2万4240円

・フィーチャーフォン
au:2万4840円
ソフトバンク:2万4240円

◆下取りの還元方法に注意、ソフトバンクは2年利用しないと損

各社横並びとなったiPhone 5s/5c/5の買取価格ですが、ここで注意すべき点が下取りを利用した際に得られるポイントなどの還元方法。ソフトバンクのみ24ヶ月以内にMNP・解約したり、来年発売される新型iPhoneの他社版に乗り換えた場合、残りの割引を受けられなくなる仕組みです。

ドコモ:iPhone 6購入代金から値引き
au:まず半分をiPhone 6購入代金から値引き、残りは5~6ヶ月後にau WALLETポイントで還元
ソフトバンク:24ヶ月分に分割し、毎月の利用料金から割引

◆旧プランを選べないドコモはランニングコスト増大も

また、携帯各社でMNP後に選べるプランが異なる点についても注意が必要。1~21時までの自社間通話無料で、月間7GB通信できる旧プランを選べるのはau・ソフトバンクで、NTTドコモは完全通話定額の新プランのみとなります。

月額料金に大きな差が生まれるau・ソフトバンクの旧プランおよびNTTドコモの新プランでiPhone 6をMNP契約した場合の基本料金比較。auやソフトバンクは2年間基本使用料が無料になるのに対し、ドコモは25歳以下を対象に月々サポートを毎月432円増額する「U25応援割」のみであるため、月額料金は2500円ほど違ってきます。

・au、ソフトバンク旧プラン
LTEプラン(2年間0円)+LTE NET(300円)+LTEフラットスタート割(i)(5200円)=5500円
ホワイトプラン(2年間0円)+S!ベーシック(300円)+4G LTE定額プログラム(5200円)=5500円

・NTTドコモ新プラン
カケホーダイプラン(2700円)+spモード(300円)+データMパック(5000円)=8000円

各社とも新プラン契約であれば似たような条件になるものの、通話定額プランを必要としないユーザーにとってはauないしソフトバンクの旧プランで契約したほうが、はるかに安くiPhone 6を利用できることになるのではないでしょうか。

◆下取り価格だけで判断してはいけない
このように下取り価格が横並びとなった一方で、還元条件や月額料金が大きく変わってくる携帯各社。

気を付けるべき部分は多々あるため、数字に踊らされず、「1年後に次のiPhoneに乗り換えるつもりはあるのか」「通話定額は必要なのか」など、自分の使い方を踏まえた上で、よくよく検討した方が良さそうです。

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