月刊ビッグガンガンで連載されていた「ハイスコアガール」で「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」などのキャラクターが無断使用されたとして、SNKプレイモアがスクウェア・エニックスを告訴していた一件で、作者ら16人が書類送検されました。詳細は以下から。
スクエニ社員と漫画作者ら16人書類送検 他社のゲームキャラ無断使用で - 産経WEST
産経新聞社の報道によると、大阪府警は本日スクウェア・エニックスの編集・出版部門の役員や担当者15人、「ハイスコアガール」作者・押切蓮介の計16人を書類送検したそうです。
書類送検容疑は「ハイスコアガール」で、SNKプレイモアが著作権を持つゲームのキャラクターを計166ヶ所にわたって許諾なしに使用したことによるもの。
16人全員が「許諾を取っているかどうか知らなかった」などと容疑を否認しており、作者も「スクエニ社が許諾を取ってくれていると思った」と話しているとのこと。
8月に大阪府警がスクウェア・エニックス本社を家宅捜索した際には、単行本の巻末に著作権表示に使われる(c)マークとともにSNKプレイモアの名前が記され、あたかも許諾を得たような体裁になっていたことが取りざたされていました。
訴訟提起のお知らせ | SQUARE ENIX
なお、スクウェア・エニックスは10月8日付けでSNKプレイモアを相手取り、著作権侵害の事実が無いことの確認を求めて逆提訴。「当社の主張の正当性を民事訴訟の場において明らかにしていく所存」としています。
株式会社スクウェア・エニックス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:松田 洋祐、以下「当社」)は、本日、株式会社SNKプレイモア(以下「被告」)を相手方として、債務不存在確認請求訴訟を大阪地方裁判所に提起いたしましたので、お知らせします。
当社が出版する漫画「ハイスコアガール」が被告の著作権を侵害しているとして、被告が当社及び当社出版部門関係者を刑事告訴した結果、当社は、2014年8月5日に大阪府警察本部及び同曽根崎警察署による家宅捜索を受けました。
当社としましては、上記の刑事告訴を受け、被告が主張するような著作権侵害の事実がないことの確認を求めて本件訴訟の提起に踏み切ったもので、当社の主張の正当性を民事訴訟の場において明らかにしていく所存です。
なお、当社は、上記の家宅捜索以降、警察当局による捜査に対して全面的に協力しており、引き続き誠意をもって対応してまいります。
・21時25分追記
漫画に他社キャラ無断使用疑い 漫画家と出版元を書類送検 - 47NEWS(よんななニュース)
共同通信社の報道によると、大阪府警は書類送検された16人のうち、押切氏を含む6人について、起訴を求める厳重処分の意見を付けたそうです。
・2014年11月18日2時26分追記
スクエニ社員と漫画作者ら16人書類送検 他社のゲームキャラ無断使用で(1/2ページ) - 産経WEST
【著作権法違反事件】スクエニ社の交渉態度が悪質? 大阪府警は「無断使用」と判断(1/2ページ) - 産経WEST
産経新聞社の報道によると、ハイスコアガールの作中で許諾が必要なゲーム会社は約20社ありましたが、実際に許諾を得ていたのはわずか3社だったとのこと。
また、出版業界ではこのような事態が発生した場合、金銭を支払うなどの民事上の解決を図るのが一般的ですが、SNKプレイモアが刑事事件化を求めたのは、スクウェア・エニックス側の交渉態度が問題だったのではないかと推測されています。
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