ハイレゾ対応ウォークマンなどで、従来よりもさらに高音質な音楽再生を楽しめるようになる……などとうたったソニーの新型microSDXCカード「SR-64HXA」が、国内だけでなく海外からも酷評されています。詳細は以下の通り。
◆microSDXCメモリーカード高音質モデル「SR-64HXA」とは?
これが先日ソニーが発表した「SR-64HXA」。3月5日発売予定で、ソニーストアでの価格は1万8500円。同じスピードクラス「CLASS10」対応、64GBのmicroSDXCカードの最安価格は3190円(2月23日15:50現在)であるため、実に6倍近い値段です。
そんなべらぼうに高いSR-64HXAですが、製品ページによると以下のような高音質設計が施されているとのこと。さらに必要以上に高速性を求めず「信号を安定させる」「信号の品位を向上させる」ことに最大限配慮し、徹底した部品や材料の選別・管理が行われているそうです。
microSDメモリーカードからのファイル読み出し時に発生する電気的ノイズを低減。オーディオ再生機器の部品や回路への悪影響を抑え、音源が本来持つスムーズな音のつながり、澄んだ音場の広がり、粒立ちの良さ、みずみずしさを再現し、高音質化を実現しました。
周波数解析データはこんな感じ。なお、AV Watchによると「あくまで読み出し時に発生するノイズの低減を追求しており、読み出した音楽データ自体は、通常のカードから読みだしたデータと違いはない」とされています。
◆海外からも酷評の嵐
ノイズを抑えるためにアンプの回路設計やコンデンサなどを見直すのとは異なり、一体どれだけ音質改善に効果があるのかが分かりづらく、「もはやオカルトの領域」などの声が国内で上がっている「SR-64HXA」。
もちろん海外でも例外ではなく、大手メディアが「ソニーがオーバープライスなメモリーカードを『プレムアムサウンドのため』と銘打ってあなたに売りつけたがっている」「ソニーが宇宙史上最も馬鹿げた商品を発表した」などと見出しで書き立てています。
また、音質改善効果を「ホメオパシー療法と並んでランク付けされるもの」「プラセボ(偽薬)」とするなど、記事内容もかなり辛辣に。
極めつけに「ソニーは同じ容量、スピードクラスのmicroSDXCカードを日本で90ドルで販売しているが、Samsung製なら50ドルで済むし、アメリカでは(別のメーカーのものが)わずか30ドルで買える」と、SR-64HXA以外のメモリカードの価格設定まで槍玉に挙げられています。
まさにフルボッコ状態といっても過言ではないほどの問題作となったSR-64HXA。はたしてどれほどの効果があるのかが気になるところですが、「違いの分かる人」にとっての定番アイテムとなるのでしょうか。
Sony just unveiled the stupidest product in the history of the universe | BGR
Sony wants to sell you an overpriced memory card 'for premium sound' | The Verge
Sony to Offer ‘Premium Sound’ Memory Card - Digits - WSJ
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