昨年1月にNTTやNTTドコモ、東レが連名で発表した、生命活動をモニタリングできる特殊繊維「hitoe」。
着るだけで心拍数・心電波形などの生体情報を取得できるため、スポーツウェアや日々の健康管理など、さまざまな分野への活用が期待されていますが、進化の1つの形が本日から開催されている「未来医XPO'15」で展示されていました。詳細は以下から。
未来医XPO'15のNTTグループブースで参考出展されていた、ウェアラブル生体センサー「hitoe」による見守り情報共有システム。
これはhitoeを縫い込んだウェアを着せることで、心拍数や脈拍などを含む、高齢者の状態を測定できるようにするというアプローチ。
かねてから高齢者を見守るための手段として、携帯電話やポットなど、さまざまな機器が用いられてきたものの、結局のところ当人が持ち歩かなければ意味がありませんでした。
しかしセンサーを服に縫い込んでしまえば、「持ち歩かない」という心配は無くなります。
そんな目的を果たすべく、今回開発されたのが、この「hitoeウェア(医療用試作品)」。
スマホアプリで心拍数はもちろん、リラックス度まで計測可能です。
実際にアプリを操作しているところはこんな感じ。
さらに装着者の身体の向きを検知し、転倒していないかどうかも確認可能。不慮の事故に遭遇しても、いち早く対処できる仕組みとなっています。
長らくの課題だった「見守り機器の持ち運び」面をクリアし、高齢者だけでなく、子どもなどを見守る手段としても期待できそうなhitoe。
なお、かつてNTTグループが発表を行った際には、洗濯について、ネットに入れて洗えば30回、手洗いであれば50~60回の耐久性を維持できるとしていたため、導入コスト次第では普及も見込めそうです。
売り上げランキング: 2
・関連記事
iPS細胞や外科手術ロボなど、最先端の医療技術を体験できる「未来医XPO’15」まとめ | BUZZAP!(バザップ!)
しっかり睡眠をとると脳内に蓄積された有害物質が排出されることが明らかに | BUZZAP!(バザップ!)
寝る前のスマホで起きる睡眠障害、意外な方法で改善することが明らかに | BUZZAP!(バザップ!)
つらい記憶を癒すには、眠って夢を見るといい | BUZZAP!(バザップ!)
寝ている間に視力を改善、裸眼で生活できるようになるコンタクトレンズ「ブレスオーコレクト」 | BUZZAP!(バザップ!)