2014年度にペットショップで売られた犬猫の3%、2万3千匹が流通過程で死亡していたことが判明

Photo by Egidio Maurizio

ブリーダーによって繁殖され、ペットショップで売買される犬や猫。その過程で3%にも上る2万3千匹が死んでいたことが明らかにされました。詳細は以下から。

2014年度に国内で販売されるなどして流通した犬猫の総数は75万匹。その3%にも上る2万3千匹あまりが流通過程で死んでいたことが朝日新聞とAERAの調査によって判明しました。

保健所での犬猫の殺処分に対しては、SNSなども駆使した有志らの取り組みによって少しずつ減少して(それでも10万頭に及びます)いますが、新たにブリーダーからペットショップを経て飼い主の手に渡るまでの流通過程で多くの命が失われていることが明らかにされた形になります。

2013年9月に施行された改正動物愛護法によってブリーダーやペットショップなどに「犬猫等販売業者定期報告届出書」の提出が義務付けられましたが、この届出書によって業者が販売したり死亡した犬猫の数が自治体に報告されることとなりました。

これによって流通過程で死んだ犬猫の数が把握可能となったのですが、13年度には合わせて1万7038匹、14年度は2万3181匹に上っており、それぞれ流通量の3.84%と3.08%となっています。死因については報告義務がないため明らかになっていません。

もちろん生まれた子犬や子猫のすべてが健康に成長できるとは限りません。やむを得ない死亡例もあるはずですが、どのような経緯で死亡したのか、防ぐ手立てはあるのか、プロフェッショナルの行うビジネスである以上、さらに明確な内訳が求められます。

日本でもこれまで以上にブリーダーやペットショップから買うのではなく、既に飼っている人から譲ってもらうケースが増えていくことにも繋がりそうです。

犬猫2万匹、流通過程で死ぬ 国内流通で初の実数判明:朝日新聞デジタル

(Photo by Egidio Maurizio)


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