サムスン製テレビに「消費電力偽装」の疑いが浮上、フォルクスワーゲンの二の舞か

フォルクスワーゲンが排気ガス規制を不正な方法で逃れていたことが世界中を巻き込んだ問題となっている中、世界シェア1位のテレビメーカー・Samsungのテレビに疑惑が浮上しています。詳細は以下から。


イギリスメディア「The Guardian」の報道によると、ヨーロッパで販売されているSamsungのテレビについて、電力効率をチェックするテスト条件の際にだけ、実際の利用シーンよりも良い結果が出るような設定が施されている可能性があることが、独立した研究グループの調査で判明したそうです。

これは映像の動きの速さに合わせてバックライトの明るさを調節する「Motion Lighting」と呼ばれる機能にまつわるもので、排ガス規制を逃れたフォルクスワーゲン製自動車のように、テレビ側に国際電気標準会議(IEC)の試験条件下であることを検知する機能が搭載されている可能性があるとのこと。

そしてテスト中であることを検知した場合のみ、テスト内容に合わせて消費電力が削減されるようになっていたものの、実際の利用シーンでは消費電力削減効果や電力効率向上、二酸化炭素排出量削減といった効果は得られなかったとされています。

なお、Samsung側はこのような疑惑を否定していますが、2013年には同社製スマホでベンチマークソフトを起動すると、本来出ないはずのスコアが出るように細工が施されていることが判明するなどの「前科」もあるだけに、今回の問題が今後どのような形で波及するのかが気になるところです。

Samsung TVs appear less energy efficient in real life than in tests | Environment | The Guardian

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