何気ない日々の写真からスマホを取り除いたら、異様なまでの依存症だったことに気がついた

私たちの毎日に無くてはならないスマホ。ですが、そんな毎日を切り取った写真からスマホやタブレットだけを取り除いたらちょっとホラーなことになりました。


アメリカ合衆国の写真家Eric Pickersgillさんが撮影した写真シリーズ「Removed」は日々の生活の風景からスマホやタブレットのようなデジタル機器を取り除いたもの。自身も重度のスマホ依存症だというEricさんは友人や知らない人に撮影を依頼する際、スマホだけを取り除いて同じ格好でいてくれるようにお願いしたとのこと。

Pickersgillさんがこの写真シリーズを撮影し始めたのはニューヨークのILLIUM CAFEで見かけた4人家族がきっかけでした。Pickersgillさんはノートにこう書き残しています。

ニューヨークのILLIUM Cafeで私の隣に座った家族は互いにとても離れ離れであるように見えた。何を話すでもなく、父親とふたりの娘は自分たちのスマホに夢中だった。母親ひとりだけがスマホを持っていないか、かばんの中にしまっておくことを選択したようだった。彼女は愛する家族に囲まれ、たったひとりでとても寂しそうに窓の外を見ていた。父親はネット上で見つけた抽象的な欠片についてしょっちゅうSiriに問いかけていた。

村上春樹の短編小説を思わせる文章ですが、それではPickersgillさんが見た日常風景のスマホ依存症はどんなものだったのでしょうか?









もちろんテクノロジー自体やスマホの存在が悪いわけではありません。ただそれを人間関係の中で私たちが上手に使いこなせているのか、逆にいいように踊らされていないかが問題なのではないでしょうか?

とはいえ適度に付き合うのは本当に難しいのですが…。

Photographer removes smartphones from images to show how obsessed we are with them Dangerous Minds

(Photo by Eric Pickersgill

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