自動車を自動的に運転してくれるロボットカーの導入が話題になっていますが、ドローンはさらにその先を進んでいるようです。詳細は以下から。
マサチューセッツ工科大のComputer Science and Artificial Intelligence Lab(CSAIL)に所属する学生のAndrew Berryさんは自動操縦のドローンが障害物を自動検知して回避行動を行う技術を開発しました。Berryさんによると
最近みんなドローンを作ってるけど誰もどうやったら物にぶつからないか知らないんだ。レーダーみたいなセンサーは小型ドローンには重すぎるし、事前に周囲のマップを作るのは現実的じゃない。ドローンを現実世界で速く飛ばしたいならもっと速くて効率的なアルゴリズムが必要なんだ。
とのこと。そしてBerryさんが用いたのがステレオカメラを用いたアルゴリズム。両翼にカメラが取り付けられ、1秒間に120フレームで撮影された画像を従来の20倍の速さで処理して半径10m地点ののマップをリアルタイムに生成します。
これだと障害物までの距離や形などへの対応が限定的に見えますが、ドローンの自己位置確定(オドメトリ)情報と直前の周囲の状況から障害物の状況を割り出し、自動的に回避していくことができます。このアルゴリズムによって現時点で時速50kmで林の中を飛んで抜けていくことができるとのこと。
こちらが自動操縦ドローンが障害物を回避しながら飛行する動画。人間の操縦するドローンが後を追いかけていますが、全然追えていません。
Drone Autonomously Avoiding Obstacles at 30 MPH - YouTube
Berryさんはアルゴリズムをさらに改良することによって複数の距離の情報を取り込めるようになるといい、そうすればジャングルのような深い森のなかでも自由にドローンが飛行できるようになるといいます。
最早人類の手を借りること無くここまで自由に飛び回れるようになったドローン。いつかハリウッドSF映画のような人間対機械の最終戦争が始まったら手が負えなそうです。
Self-flying drone dips, darts and dives through trees at 30 mph MIT CSAIL
Obstacle Avoiding Drone
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