【前編】自動車もバイクもいない極楽ビーチアイランド、カンボジアのロン島を訪れました


移動手段は船か徒歩のみ、そんな秘密の楽園のような島がカンボジアには存在しています。

カンボジアのビーチリゾート地、シアヌークビルを訪れたBUZZAP!取材班は、そこからさらに船に乗り、自動車もバイクもなく、美しいビーチと海を楽しめる楽園のような島、ロン島を目指しました。

シアヌークビルですら日本とは比べ物にならないほどゆっくりと時間が流れ、日々の凝り固まった疲れがじわじわと流れだしていくのが分かるほど心地よいビーチなのですが、ここの港から船に揺られて向かうロン島はさらに素晴らしいと聞き、訪れてみることにしました。

ロン島への船が出るのはシアヌークビルのセレンディピティビーチ。ゲストハウスやレストランの並ぶ繁華街を海に向かって抜けた先に港があります。ロン島に向かうスピードボートは1日に2社からそれぞれ3便ずつ出ており、値段はどちらも往復で20ドル。

帰りの便はオープンチケットなので、ロン島側の同じ会社の受付で帰りたい時に予約すればOK。つまり、ビザとお金に問題がなければ、いたいだけいていいということです。

港の桟橋にはロン島に向かう観光客が大勢詰めかけています。当然ビーチに強い情熱を持つ欧米人が多いのですが、ちょっと裕福そうなカンボジア人の家族やグループも数多く見かけます。逆に日本人は極めて稀なのが現状。

船が来るとみんな一斉に並ぶのですが、降りる人を待つのに時間がかかるため、日陰でゆっくり待っていた方がよいです。カンボジアの日差しは本当に強烈ですし、そもそもハイシーズンの週末でもなければ間違いなく座れます。

ちなみに時と場合によっては驚くほど揺れるので、乗り物酔いする人は酔い止め薬を飲んでおいた方が無難です。乗船時間は1時間ほどですが、筆者が乗った際にも吐いたり青い顔をしている人はいました。

1時間の乗船の後、ロン島に到着。着くのはロン島で一番賑わっているトーイビーチと呼ばれる南東部のビーチです。ゲストハウスやレストランの多くはここに集中しています。
しかし、桟橋を降りた途端にメインストリートはビーチです。一切舗装などという無骨なことはされていません。どう考えても自動車もバイクも走れたものではありません。

ここから他のビーチに行くためには基本的にボートタクシーをチャーターするかデイツアーなどに参加するしかありません。

トーイビーチの右手に向かって歩いて行くとバンガロー形式の宿が点在しており、ゆったりと長めに滞在したい人にはぴったり。お値段は1バンガロー1泊35ドル程度からあります。

この辺りのビーチは長くて美しく、日中は欧米人の観光客がビーチで日差しを全身に浴びまくっています。ただし、軽々しく真似をすると火ぶくれになって後々(というかその日の夜から)大変なことになる可能性もあるので日焼け止めなどのケアはしっかりと。

この右手のビーチの先端まで行くと小さな岬になっており、超えたところはまた別のビーチ。ツリーハウスなどもあって、ここに宿泊することも可能。

森の中の道ではこんなトカゲと出会うことも。

逆に左手側に向かうと賑やかなエリアの先にローカル色の強い食堂やお店が多くなります。1泊10ドル程のお手頃なゲストハウスもこのエリアに多いです。

メインストリートにはそれでもマッサージ屋やフルーツシェークの屋台、ドラッグストアなど、ひととおりのお店は存在しています。

綺麗なベッドやフリーWi-Fiなどで観光客の目を引こうとする看板が多数。

レストランやバーも連日パーティや企画などで競い合っています。欧米人のスタッフ募集とありますが、カンボジアでは簡単に就労ビザが取れるため、ロン島やシアヌークビルに住み着いて働いている欧米人もよく見かけます。

いくつかある桟橋のひとつには朝から地元民らで賑わう食堂も。

この豚肉とピクルスの載ったライスはスープ付きで1ドルでした。しかもこれがしっかり美味しいのです。

ここは島の人が買いに来る八百屋さん。

ビーチから奥に登っていく道にもゲストハウスが多数あり、現在も続々と建設が進んでいます。

ビーチ左手奥を500mくらい歩くとポリスビーチという小さくてきれいなビーチがあるというので向かってみることに。

Roots Rock Raggaeというお店、ライヴをやるようです。

こちらのJungle BarでもPartyの文字が並びます。

ここではなんとテント泊ができてしまいます。ワイルドです。

さらに先に進みます。どんどん人気がなくなっていきます。

不安になる頃に次の看板が出てきます。

おや…!?

ポリスビーチにようやく到着です!

こじんまりとした入り江のようになったビーチで、トーイビーチの喧騒はどこへやら。ゆっくり時間を過ごしたい観光客がビーチに寝そべったりビールを飲んだりしており、ラスタカラーに塗られたビーチバーからは延々とボブ・マーリィのヒットチューンが流れ続けます。なんと清く正しいアジアンビーチリゾート!!


ロン島には犬も多く、ポリスビーチでも犬の家族が戯れていました。

ビーチに出たり泳ぐならやはり朝早くか夕方がオススメです。風も水もまったく冷たくなく、かえって心地いいくらい。どうしても昼間にビーチに行きたい人は木陰に陣取るのが無難です。それでもしっかり日焼けする程度には暑く、日差しも強いです。

さて、昼間のロン島を満喫しましたが、夜が更けゆくとここはまた別の賑わいを見せ始めます。後編に続く。


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