里親を見つけたペットが累計5万匹を超える里親募集サイト「ペットのおうち」


ペットショップで買うのではなく里親になる、そんな選択肢がメジャーになりつつあります。詳細は以下から。

犬や猫はペットショップで買うもの。それが日本で「常識」だった時代は遠い過去のものではありません。しかしようやく保健所で殺処分を待つ犬や猫をペットに選んだり、口コミで里親を探す文化が広まりつつあります。SNSでそうした投稿を目にした経験のある人も多いのではないでしょうか?

ペットの里親募集サイトペットのおうちはそうした潮流の中、犬・猫殺処分ゼロを目指し、ペットの里親を見つけるための試みとして2011年7月1日に一般公開されました。現在では会員数は26万人に達し、月間2000万PVを集める程に成長。このたび公開から里親を見つけたペットの累計が5万匹を超えました。

サイト公開当初は里親募集に対し、実際にサイトを通して里親が見つかる確率は5割弱と半分以下でしたが、現在では「里親」という選択肢の認知が広まったこととサイトの知名度が上がったことで7割程度にまで増加しています。

「ペットのおうち」では会員登録をすれば誰でも里親募集を行うことが可能。飼っているペットに子どもがたくさん生まれてしまった、動物を保護したけれど家では飼えない、病気や怪我などでどうしてもペットを飼い続けられなくなった、などの理由で里親を探したいペットを掲載できます。

なお、ペットは犬・猫に留まらず、ハムスターやうさぎなどの小動物、鳥や魚、ヘビやカメなどの爬虫類の里親を探すことも可能です。

注目は保健所収容ペットという特設コーナーが設けられており、保健所や愛護センター等に頻繁に足を運んでいるボランティアが殺処分を待つペットの情報を掲載していること。神戸市役所などの自治体が利用する例もあるとのことで、犬・猫殺処分ゼロに向けた極めて直接的で重要なアクションとなっています。

ここに掲載されたペットたちは募集期限が過ぎると殺処分となってしまいます。「募集期限が今日まで」とされたペットもおり、見るのも辛いものがありますが、このコーナーに投稿された累計2353匹のうち1602匹が里親を見つけていることを考えると、それだけ多くの命を救ったという証明でもあります。

もちろん殺処分が年々減少してきている現在でも、平成26年度には10万匹以上が殺処分されているという悲しい現実が存在しています。サイトを運営する株式会社 Easy Communicationsはこうした状況の中で、ペットの里親文化を拡大・定着させることが殺処分をゼロにし、維持していくためには必須であるとしています。

なお、ペットの譲渡に関しては、販売や転売目的での譲渡を禁止し、引き渡しの際に誓約書に署名・捺印した上で譲渡人譲受人がそれぞれ1通ずつ保管するといったルールが設けられ、業者の転売などを厳しく監視しています。

また、一般会員に寄る譲渡関連の費用請求も譲渡のための交通費・送料以外を一切禁止しており、違反者は【譲渡費用ルール違反!!】として詳細をサイトに掲載された上で利用停止とされるなど、非常に厳格に運営されています。

ペットを飼いたい人、譲りたい人双方にとって、単なるSNSでの拡散よりも安全にマッチングをすることができそうです。知り合いのツテや口コミで見つからない場合、一度覗いてみるといいかもしれません。

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